昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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黄昏のゴルフ道

もうゴルフへの拘りだけでなく、ゴルフそのものも止めた。
それほどの、深い深い精神的ダメージを受けている。

先だっての土曜日、すっかりご無沙汰のファーストホームコースへ赴いた。
最近はセルフプレイのほうが気楽で、専らセカンドホームコースばかり活用してきた。
経験はないが、本妻よりも器量も性格も劣るが、気楽に付き合える二号さん(こんな言葉は死語だろうな?)の方ばかり可愛がっていた感じだろうか。
しかし久しぶりのキャディ付きゴルフは、これはこれでなかなか乙なものだ。
馴染みの老キャディから「お久しぶりね」と声をかけられ、「いやぁ、すっかりご無沙汰してゴメン。今日からまた通うから」と会話が弾む。

リラックスした所為か、朝一番のドライバーがナイスショット、二打目のAWもグッドで、いきなり3mのバーディーチャンスだったが、これはパターが慎重すぎて届かずのパー。
次のパー5、ドラはソコソコ、二打目スプーンがミスで、残り220ヤード。
以前ここから2オンしたこともあるが、今日はお遊びだし、前の組がグリーンでモタモタしているので、待っているのが面倒くさくなり刻むことにした。
しかし4打目60ヤードのSWが引っ掛かり、結果的にダボ。
後は良かったり、悪かったりで、結果はいつもの通り。
午後になってもショットが定まらなかったが、12番、20ヤードながら高い木越えSWアプローチがピンにベタリ。
同伴のメンバーからヤンヤの大喝采を浴びたところが、この日のピークだった。

次は距離がわずか260ヤードながら、深いバンカーにガードされた曲者ホールだが、ここの残り40ヤードの二打目で哀れなシャンク発生。
三打目もシャンクで、四打目横に出すだけ、五打目またシャンクで目の前のバンカーへ。
六打目バンカーからまたもシャンクしたが、土手に当たってラッキーにもグリーンオン。
結局2パットでダブルパー。
何と一ホールで、シャンク四回の乱れ打ち。
仲間内では、ここは実質パー3.5、半分はバーディーを取るところとまで言われる一番易しいホールでのダブルパーで、すっかり意気消沈、自信喪失、やる気ゼロとなってしまった。
その後のホールは、ボールを当てるだけで精一杯、とてもグリーンなど狙えない。
結局午前中は7オーバー、午後は15オーバーでホールアウトした。

唯一の救いは、初めて一緒したメンバーが良い人たちだったことくらいで、ゴルフは救いようもないほどに荒れている。
事ここに至ると、最早、過去の栄光などすっかり忘れ去った。
こんなゴルフでは、ご先祖様にも申し開きが出来ない。
潔く、「断」ゴルフの道を選ぼう。

とは言え、今週は顧客のコンペに参加しなければならない。
本当は欠席したいのだが、どんなに「やりたくない」とゴネても、これは業務上強制されてしまう。
次の土曜日も天気は良さそうだし、お妾さんの河川敷コースにも、お別れを言わないといけない。
そうすると、本妻の方からも、「やはり最後の〆は自分で」と言ってくるだろう。
結局は、ゴルフ道を極めることを諦め、クラブを捨てるまでに、少なくとも後三回はゴルフをやらざるを得ない。
そうこうしていると、ひょっとしてラウンド中にヒントガ閃いてしまって、もう一度位は試してみたいと思いそうな気がする。
そこからまた、「これならうまくいくかも」とか、無駄な足掻きをしてしまう可能性も捨てきれない。
この年になると、一大決心をしても、少々思い詰めても、様々な煩悩や渡世の義理が発生し、なかなか思い通りには生きていけないものだ。