昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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立ち直りの切っ掛け

顧客のコンペに出席した。
場所は高知県、土佐カントリークラブ。
しかも特別に、この春開催された女子ゴルフ、プロギアトーナメントと全く同じホールを利用。
参加メンバーは120名、大コンペだ。

渡世の義理で参加したが、何せ前日まではゴルフをやりたくないほど落ち込んでいた。
しかも前夜祭では、腹いっぱいになるほど食べて、飲んで、夜中に腹が痛くなって何度もトイレに起きてしまった。
前日の抽選による組合せで、何と第一組を引き当てたので、急いで朝食を取り、練習もソコソコにスタートホールへ。
フロントで貰った正露丸を服用、「どうせ上手くはいかないだろう」と憂鬱な思いでドライバーを一閃。
ボールは200ヤードほど先の右ラフへ。
アイアンは相変わらず右に左に飛んでいくが、シャンクさえ出なければ満足している。
そんな志の低いゴルフなので、スコアがまとまるはずがない。
しかもこのコースは、グリーンが無茶苦茶に難しい。
下手なところに乗ると、間違いなく3パットになる。
それでも二打目のミスショットが結果オーライで、転がしのアプローチでパーを拾ったりしながら、ドラコンホールまで到着。
ここで力み返ったショットは、右のOBゾーンの奥深く消えてしまい、更に二度打ちのペナルティまで加わり、このホール9。
こうなると、何とかハーフを無事に終わることだけを考え始める。
結果はギリギリ50を切る49で、午前中をホールアウト。
クラブハウスに引き上げると、未だ数組スタートしていない。

午後は、目標を大波賞に設定し、ナイスドライバー、AWで2オンしたが、いきなり3パット。
そのまま3ホール連続3パットなので、ここで目標を大波から小波賞に変更。
そのまま何とか持ちこたえていたが、15番ホールの65ヤードSWでついにシャンクが飛び出した。
ここで目標を更に下方修正、水平賞か飛び賞狙いに変更した。
すると、諦めの境地からか、はたまた煩悩が消え去ったのか、終わり近くなってドライバーもアイアンも見違えるほど良くなってきた。
後半の結果は48、小波賞の権利まで得て、すっかりご満悦。
ホールアウトした後は、最終組が上がってくるまで3時間近い時間がある。
そこで、最後のショットの感覚を忘れないように、柄にもなく練習場に走った。
アイアンだけ30発ほどを打ち込むと、ここ数か月見たことがないような球筋が再現する。

「これだ!!!!!!」
まさに目から鱗

こうなると立ち直りは早い。
最早怖いものなしの心境で、残った10発で仕上げ!
と、自信満々で放った当りが哀れなシャンク。
そして残りは全て、当り損ないばかり。
「あそこで練習を止めておけばよかった」と反省するが、後悔先に立たず、結局は元の木阿弥になってしまった。
何発かグッドショットが出たものの、やはりゴルフの神様は「もうソロソロゴルフの潮時だよって思っているんだ」と弱気モード満載で練習終了。

複雑な思いで風呂に入り、パーティー会場に赴くが、未だ三分の一ほどしか集まっていない。
カツオの叩きで焼酎を飲んでいるうちに、表彰式が始まる頃にはすっかり出来上がってしまった。
肝心の表彰式では、飛び賞狙いなのに、いつまでたってもお呼びがかからない。
とうとうラッキーセブン、五位の表彰まで終わって、残りはベストスリーだけ。
そして何と、第三位で名前が呼ばれた。
トータルスコア97で三位。
日ごろ社長には大変お世話になっている会社主催で、45年間も続いてきた歴史があるコンペで、しかも参加者は120名もいる。
ダブルペリアのなせる業で、恥ずかしい気持ちも強かったが、それでも殊の外感激してしまった。

これで止めたら、食い逃げになってしまう。
当分、ゴルフは止められないなぁ。
そんな気分だ。