昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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お節介な人

突如として発生した台風18号は、結構大型野郎で、我が関東地区も朝から大雨が降っている。
実は本日15日は、客先とのゴルフが予定されていたが、雨に恐れをなした同僚の根回しで中止になった。
いつもなら、「雷ならともかく、雨で中止なんて、ゴルファーの風上にも置けない」と、ブツブツ文句を言う方だが、今日に限っては中止大歓迎。
むしろホッとした気分だ。

例の、宿痾シャンク病が再発しているからだ。
そもそも、二週間前に靴を変えたのがケチの付き始め。
カッコいいナイキのタイガー・ウッズモデル、本革製を衝動買い。
喜んで着用したら、両足にマメができた。
痛くて痛くて、足を引きずって歩いているうちに、ふとした切っ掛けでシャンクが出てしまった。
その途端、スウィングに自信がなくなり、後は奈落の底へ一直線。
わずか4ホールで9発シャンクが出れば、スコアがまとまるはずがない。
同伴の顔馴染みがしきりに同情してくれたが、この時は原因はマメだけではなく、体が前に突っ込んでいたとの自己分析も出来たので、「なぁに、『シャンクとマメの木』デスヨ」と笑顔を返す余裕があった。

ところが一週間後、その調整の意味で赴いた河川敷コースで、更なるシャンク地獄が待っていた。
ドライバー、ユーティリティ、パター以外は、全部シャンクになってしまう。
流石にこのままではどうしようもないと、アイアンでのフルショットを諦めて、転がしで攻めようとしたが、それもまたシャンクする。
これではゴルフにならない。
今年初めての、100叩きを引き起こした。
後は同伴者に迷惑を掛けない事だけを心掛け、心とは裏腹にニコヤカな態度でプレイしていたら、同伴者の方から声をかけてきた。

「お節介かもしれませんが……」

昔から、このセリフで近づいてこられて、結果が良かった例がない。
案の定、「シャンク発生の原理は」と、素人理論の薀蓄を一くさり。
親切心丸出しなので、無下に「余計なお世話です!」と突っぱねにくい。
彼に言わせると、「貴殿はインサイド・アウトにショットされるが、これはシャンクリスクが高い。アウトサイド・インに振れば決してシャンクはしない」と、自信満々に講釈を垂れる。
「ソウナノォ???」との疑念があるが、ここで「フン!」と無視すると折角アドバイスしてくれた御仁に悪いと思ってしまう小市民根性が災いする。
「成るほど、成るほど」と相槌を打ちながら、彼の言うシャンク撲滅理論を実践してみると、三度に一度は真面に当る。
逆に言うと、三度に二度は、全く効果がない。
即ち、この理論ではシャンクは直らないのが結論なのだが、彼氏は「ホラ、良くなったでしょ」と満面に笑みを浮かべる。
こうなると、彼の前では一応アウトサイド・インの真似事を装い、彼と離れた途端に元のショットに戻す事になる。
要は、余計な気を遣いながらのゴルフなので、ちっとも面白くない。
そもそも当方、アウトサイド・インの打ち方を、精進を重ねてインサイド・アウトに変えた。
そのショットの方が、力強い球筋になるので、今更元に戻せと言われると混乱してしまう。
とにかく、何とか18ホールを終え、ドライビングレンジに直行。
彼のお節介から解放され、思い切ってインサイド・アウトで振ってみたら、思い通りの軌跡でボールが飛んで行った。
今回の結論は、「自分のショットに自信を持つべし」に尽きる!
例えシャンクが出ても、無視して思いっ切り振りまくれ!!
中途半端な素人療法は、却って事態を悪化させるだけ。

それにしても、ゴルフってスポーツには、プレイヤーの数ほどプレイ理論が存在する。
だから、その分「教え摩」野郎が多いのだろう。
人の振り見て我が振り直せ!
今回の事を肝に銘じて、ショットで迷っている人がいても、絶対にアドバイスはやめようと固く決意した次第だ。