昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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超有名プロを応援しよう

去る日曜日、大激戦を制して初めて賞金レースのトップに立った超有名プロ。
この超有名プロを応援しようと、昨年発足した後援会の第二回総会が開催された。
会が始まる前から、集合した全員が興奮状態になっている。
「イヤァ、昨日は良かったね」「必死に応援したよ」とかの言葉が飛び交い、会場はさながら祝勝会気分で盛り上がっている。

午後5時、総会がスタート。
先ずは会長の挨拶。
・ 一昨年は棚からぼた餅で1勝、昨年は0勝。
・ 自分も『もう勝てないのでは』と心配したが、彼女が一番悩んだはず。
・ 今年は沖縄の開幕戦、勿論応援に駆けつけたが、森田理香子さんとのプレイオフに敗れた。
・ しかし素人目だがドライバーもアイアンも、そして下手と言われるパターも格段に良かった。
・ これは一勝か、うまくいけば二勝位はと期待したが、既にもう四勝。
・ 今週と来週は彼女の得意コースなので、もう一勝か、二勝はしてくれるのではと思っている。
・ 二勝したら後は全勝、今年は六勝になってしまうなぁ。
・ 酔った勢いで、社員に彼女の一勝ごとに1万円ボーナスを約束したようだ。(あまり覚えていないのだが)
・ 社員は400人、大変な事だが、こうなったら、是非とも後全部を勝って欲しい。
・ 自分も今年は今まで彼女を追っかける事17回、良い事も辛い事も見てきた。
・ 良かったのは1年8ヶ月ぶりに鶴舞CCで涙の優勝劇。
・ 辛かったのは102試合目で予選通過記録が途切れた時で、いずれもこの目で目撃した。
・ 彼女の活躍と孫の成長が、自分を仕事に駆り立ててくれる。
・ 今週、来週の追っかけで19回になると、自分も新記録を達成する
と、会長として、そして大ファンとしての基調報告があった。

鏡割り、祝電披露とか、和気藹々で総会が進行して言ったところで、突然のサプライズで、超有名プロとその両親が登場した。
今週のトーナメントの為に現地入りしたらしいが、まさに忙しい中を縫って参加してくれたらしい。
まずはパパから、「娘の為にこんなに皆さんが集まってくれるなんて嬉しい限り。一般の会社挙げての応援なんて、他に例がないはず。娘も頑張るはずなので今後共応援してください」と、娘への応援に対する感謝の気持ちをストレートに表していた。
続いてのハイライトが、超有名プロの挨拶。
優勝のスピーチも、お世辞にもうまいとは言えない彼女だが、「昨日優勝できて、皆さんに喜んでもらえるのが嬉しい。賞金女王レースにも頑張ります」とお礼と決意表明があった。
今回は、写真撮影のサービスがついていたので、彼女の周りは黒山の人だかり。
流石にトッププロなので、誰に対してもにこやかな表情を崩さない。
未だ30歳にもならない彼女だが、勝負の機微を通じて、同年代の女性に比べ人間的にも遥かに凌駕していると感じさせた。

最後に、会長自慢のお孫さんから超有名プロに対して、人間国宝の作品がプレゼントされた。
一年前はあまりのゲストの数にグズってしまったお孫さんだが、今回は前回以上に練習を積んできたらしい。
「優勝おめでとう、頑張ってください」と、きちんと挨拶もできた。
超有名プロも感激の様子で、二人で記念撮影。
超有名プロも笑顔、孫は小学生にもなっていないのに可愛らしい表情を作り、写真に収まっていた。

確かに、一企業が全社員を挙げて一人のプロを応援しているのは珍しいだろう。
その企業に集う仲間が、後援会を組織しているなんて、もっと珍しいだろう。
超有名プロも、その家族も、それが分かっているので、大事なトーナメントの合間なのに、わずかな時間だが、遣り繰りをしてでも後援会に顔を出してくれるのだろう。
滞在時間30分ほどで、超有名プロは退席。
会長は、「今週も来週も勝って、賞金女王になってほしいが、プレッシャーではなく応援の気持ちで万歳三唱で送ろう」と、盛大にエールを交換し合った。

純粋に超有名プロを応援する会長と、そんな会長の人柄に惹かれ、利害関係を超えて集まってきた仕事仲間。
そんな心の通い合いを感じて、温かい気持ちになった後援会総会だった。