昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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肉刺はマメと読む

かなり昔になるが、バリー製ゴルフシューズを買った。
靴底も含め、全部本革。
木製のシューキーパーまでついていて、かなり高価なモノだった。
貧乏根性が染み込んでいる当方、高価なモノを買ってはみたものの、使うと勿体ない気がして、ウレタン底の安物ばかり利用していたら、その内にすっかり忘れてしまった。

昨年末、靴はやはり本革に限ると一念発起して、ナイキ製本革シューズを衝動買いした。
ところがこいつは、値段だけはかなり高かったのにとんだインチキ商品で、着用して数回で底が割れた。
それだけでなく、踵部分が剥がれてしまい、使用できなくなった。
近所の靴屋に持ち込んだら、「この状態になったら最早修理不能」と断られてしまい、結局は泣きの涙で廃棄処分にせざるを得なかった。

そこで突然、昔のバリーゴルフシューズの事を思い出した。
そそくさと靴箱の奥から埃に塗れた靴を引っ張り出したら、何と底が金属鋲。
これでは、現在のゴルフ場の大半で使用できない。
慌ててゴルフショップに行き、大枚二千円以上を叩いて、ソフトスパイク鋲に変更。

そして昨日が、真打バリーシューズお披露目の日となった。
購入して時間がたっているので、さすがに革の香りは消えているが、一度も使ったことのない新品であることは間違いない。
やや小ぶりで、型も昔流行ったタイプなので、レトロ調でカッコ良い。
ジャストフィットの感じで、なかなかよろしい。

「やはり靴は価格次第だな」と悦に入ってプレイしていたが、どうした事か、段々踵が痛くなり始めた。
調子が悪くなると、最近のシューズに比べて重い事まで気になり始める。
その内に、とうとう両足の踵部分に複数の肉刺(マメ)が出来たようだ。
ハーフが終わる頃には、痛くて痛くて仕方がなく、歩くだけでヤットの状態になってしまった。
最早歩幅を狭くして、且つ出来るだけ前足の指の部分に重心を置いて移動せざるを得ない。
その様は、類人猿が前屈みに歩いているようにしか見えない。
やっと18ホールを終えた段階で、すぐに靴を脱ぎ、靴下だけでクラブハウスに戻った。

風呂で確認すると、両足の踵に二個ずつ、合計四個も肉刺ができて、白く水脹れ状に腫れ上がっている。
帰宅用の靴に履きかえても、肉刺が擦れて歩きにくい。
がに股でソロソロ移動して、やっとの思いで車まで辿り着いた。
改めて、靴の重要さを思い知った次第だ。

投資金額がソコソコなので、何としても履き熟なさないといけないが、足が靴に馴染むまでにはまだ数回はかかるだろう。
その間、あの肉刺の痛さに耐えることが出来るだろうか。
それなら、バリーの靴を諦めた方が無難かも知れない。
カネか、痛さか、ハムレットの悩みが続く。