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橋下徹代表のセクハラ発言

大阪維新の会橋下徹代表は、毀誉褒貶の激しい政治家だ。
歯に衣着せぬ発言は、彼を好きな人には頼もしく感じられるし、彼を嫌う人には喧嘩腰で品がないと思われる。
過去にも度々、舌禍事件を引き起こしているが、オッチョコチョイ性格なので、恐らく彼が慎重な発言に終始する事はないだろう。
 
僕は当初、橋下徹に対して好意的ではなかった。
特に沖縄米軍の軍人に対して風俗利用を勧めた発言は、彼の考え方の根底に女性蔑視があると感じたので、強い不快感を持った。
尤もその後、橋下徹やしきたかじんと仲が良かった事が分かり、それまでの否定一辺倒の見方に変化が生じていた。
やしきたかじんもまた賛否両論渦巻くような人物だったが、彼がMCの番組、「そこまで言って委員会」はメッセージ発信が鮮明で、極めて面白い番組だったので、彼が応援しているのなら、橋下徹はそれなりに筋を通す部分があるのだろうと見直していたところだった。
 
維新の党や大阪維新の会については、今回醜態を晒した上西小百合を除名したものの、彼女の任命責任は免れず、もとよりネーミングの軽薄さも相俟って、当初から全く期待感を持っていない。
ライフワークのように取り組んでいる大坂都構想については、橋下徹は例によって噛み付き亀のように、京都大学の藤井教授とバトルを展開している。
が、僕は大阪府民でもなく、且つ今後とも大阪に住むチャンスはないだろうから、どっちに転んでも良い完全な日和見主義だ。
要は、橋下徹に関しての評価は、決して好意的ではないものの、菅直人の品性下劣さや、鳩山由紀夫などのどうしようもない無責任政治家よりもマシかな程度の、改善傾向にあった。
 
しかし橋下徹が今般、上西小百合を批判した演説を聞いて、「彼の女性蔑視の本質は依然として変わっていない」事が分かり、些かがっかりした。
選挙カーの上から橋下徹は無念そうに、上西小百合に対して議員辞職を勧告したが拒否された事を暴露した上で、「わずか29歳のオンナのコに、三千万円の給料が支給される。(カネで動くのは)完全な永田町の論理だ」と、上西小百合をこき下ろした。
 
しかし、この「オンナのコ」はセクハラ発言だ。
橋下徹の中に、女性を自分よりも格下に見ている部分がなければ、「オンナのコ」発言は絶対に出てこない。
「アノコ」とか「○○チャン」も同じで、「女性はか弱く、可愛い存在」との勝手な先入観で呼びかけているものだ。
会社なら(橋下流に言えば)即アウト
ましてや政治家が、路上で、大衆に向かってこんな言葉を使ってはいけない。
これでは上西小百合を抜擢した理由も、政治家としての資質ではなく、見た目や「オンナ」の部分を売りにしたと思われても仕方がない。
 
維新の党の最高顧問にして、大阪維新の会代表の橋下徹が、この程度のコンプライアンス意識では、この政党が日本の政治の中心的地位に辿り着く事はない。