歯に衣着せぬ発言は、彼を好きな人には頼もしく感じられるし、彼を嫌う人には喧嘩腰で品がないと思われる。
過去にも度々、舌禍事件を引き起こしているが、オッチョコチョイ性格なので、恐らく彼が慎重な発言に終始する事はないだろう。
僕は当初、橋下徹に対して好意的ではなかった。
特に沖縄米軍の軍人に対して風俗利用を勧めた発言は、彼の考え方の根底に女性蔑視があると感じたので、強い不快感を持った。
やしきたかじんもまた賛否両論渦巻くような人物だったが、彼がMCの番組、「そこまで言って委員会」はメッセージ発信が鮮明で、極めて面白い番組だったので、彼が応援しているのなら、橋下徹はそれなりに筋を通す部分があるのだろうと見直していたところだった。
選挙カーの上から橋下徹は無念そうに、上西小百合に対して議員辞職を勧告したが拒否された事を暴露した上で、「わずか29歳のオンナのコに、三千万円の給料が支給される。(カネで動くのは)完全な永田町の論理だ」と、上西小百合をこき下ろした。
しかし、この「オンナのコ」はセクハラ発言だ。
橋下徹の中に、女性を自分よりも格下に見ている部分がなければ、「オンナのコ」発言は絶対に出てこない。
「アノコ」とか「○○チャン」も同じで、「女性はか弱く、可愛い存在」との勝手な先入観で呼びかけているものだ。
会社なら(橋下流に言えば)即アウト!
ましてや政治家が、路上で、大衆に向かってこんな言葉を使ってはいけない。
これでは上西小百合を抜擢した理由も、政治家としての資質ではなく、見た目や「オンナ」の部分を売りにしたと思われても仕方がない。