昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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パッティングの上手い人、下手な人

僕は、パター評論家を自称している。
それほどパターを買いまくった。
今まで買ったパターは、全部メモしている。
その数、70本。
ここまでパターを買った実績を持つアマチュアは、そんじょそこらにはいないだろう。
しかし、パターの腕前は、全くの平均レベル。
ラウンド36から、プラスマイナス2程度に収まる。

そんな「赫々たる実績」を引っ提げているからこそ、パッティングに関しては一家言を持っている。
それは、「いくらパターを変えても、パッティングは上手くならない」と言う事だ。

考えても見て欲しい。
パターの格好なんか、ピンか、マレットか、L字か程度の差だ。
最近はマレットが大型化し、スパイダー型やツーボール型とかも登場したが、基本タイプは三つだ。
長さは34インチが多いが、一時期長尺パターが流行った。
しかし間もなく、固定型パッティングが禁止になるので、精々中尺までに落ち着くだろう。
シャフトはほとんどがスチール。
稀にカーボンシャフトもあるが、パターは全力でゴルフボールを遠くへ飛ばすクラブではないので、反発力などは無関係だ。
(尤も僕の知人は、「カーボンとスチールではボールの弾きが違う」と力説し、カーボンシャフトパターに拘っていたが、決してパター上手とは言えなかったので、この説は眉唾!)
ゴルフそのものが、一部のプロ以外では、余り運動神経に影響されないスポーツなのだが、とりわけクラブの中でも一番短いパターを使用するパッティングに、力の強さや俊敏さは要求されないのだ。

しかしパッティングには、上手い人と下手な人が厳然と存在している。
そしてそれは、パターの形状や長さに拠るものではなく、ラインを読む能力や、眼の良さ、力加減のコントロール技術の差だ。

日本でトップゴルフプレイヤーだった横峯さくらは、三姉妹の末っ子で、父親にゴルフを教えられたのは有名な話だ。
その父親は、二人の姉に比べるとゴルファーとしての才能は、さくらプロが最も劣ると思っていたらしい。
さくらパパ本人が、そう語っていた。
しかし、プロとしては成功しなかった姉とさくらプロの一番の違いは、パターとアプローチ。
いわば小技の部分だが、これこそが金を稼ぐことが出来るかどうかの分かれ目だ。
そしてその差は、頭脳と腕と指先に宿っているのであって、アスリート能力や、道具としてのパターの形状は関係ない。

敢えて言えば、信頼し安心できるパターさえあれば良い。
からしょっちゅうパターを変えている人に、パッティングが上手い人はいない。
もっと早く気が付けば、余計な金を使わなくてよかった。
実に、勿体ない事をしたものだ。

ところで松山英樹は、日本人として初めてPGAツァーに力勝負を挑めるプロゴルファーだ。
いずれはメジャーでも勝てる選手だと思い、いつもテレビ観戦で応援している。
その松山選手が使っているパターは、一体どのメーカーの製品なのだろう?