シャンク病克服のためには、徹底的な原因の究明と、その対策としての練習あるのみ!
あるいは、多少カネはかかるが、有力なレッスンプロの指導を仰ぐ!
本来なら、そういった地道な鍛錬を繰り返すか、あるいは思い切ってカネを使わなければならない。
しかし当方は、生来の面倒くさがり屋に加え、出来るだけ少額の投資で、可能な限り最大の成果を求める超楽観主義者だ。
一所懸命に苦労するよりも、単にクラブを換えさえすればシャンク病は治ると、横着を決め込んだ。
実際にシャンクが出るのはアイアンだけで、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティクラブでは問題ない。
アイアンだけでシャンクが出るのなら、アイアンを使わなければ良い。
すぐに手当て出来たのは、一時期大人気を博したキャスコの「パワートルネード」シリーズ。
ネットオークションや中古クラブショップで、その33番、44番、55番、77番、99番の、五本を購入した。
これらはいずれも、売り出された時はかなりの高値だったが、旧式モデルとなった今では、中古市場で驚くほどの安値で売られている。
しかしそうは言っても、このクラブで同じシャフトの硬さのモノを五本揃えるには、それなりの時間と投資が必要だった。
確かにこれで、シャンクは減った。
シャンクを乱発するアイアンを使わないのだから、当たり前だ。
ところがこれでは、解決できない問題が残る。
パワートルネード・ユーティリティだと飛距離が出過ぎて、150ヤード以下のショットを打つクラブがないのだ。
グリーンに近づくに連れ、シャンクが出てしまうのだから始末に負えない。
そこで今度は、99番以下のユーティリティクラブを探すことになった。
このシリーズは2番から14番まで、ズラリとユーティリティクラブが並んでいる。
その中から、新たに12番と13番の二本を調達。
こちらは販売開始間もないので、中古市場では見つからない。
やむを得ず、新品クラブをソコソコの価格で購入した。
ついでに、この間迷い道で悩んでいる状態の時に、シャンク対策のアイアンシリーズがあることを見つけ、こちらも試しにと購入。
3番からSWまで、全クラブがユーティリティの形状をしたアイアンだが、しかしこちらの効果はゼロ。
練習場でもシャンクが止まることはなく、一度も実戦に使わないまま、むなしく三軍落ちとなっている。
ここまでで、あれやこれやと約10万円近くを投資したことになる。
しかし実際にシャンク病の症状が消えたのは、クラブではなく打ち方の工夫だった。
結局一年九か月前まで使っていたアイアンに戻したので、今まで購入したユーティリティクラブは、まるで無用の長物と化している。
マァものは考えようで、10万円を投資した結果で、シャンク病解決の手段はクラブではないと分かったとも言える。
かなり我田引水、牽強付会な屁理屈だが、そう考えて自分の取った愚かな行動を合理化している。