昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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お願い、スコッティ・キャメロンパター様

妻がパターを変えたので、負けじと5年ぶりでパターを買った。
記録の残るだけで、実に71本目。
いくらパターが好きと言っても、実戦で使用できるのは一本だけなので、我ながらバカな投資をしたものだ。
 
今回は、憧れのスコッティ・キャメロン。
しかし何故かこのパターは、どの銘柄も無茶苦茶に高い。
中古でも、2万円を下回るものはほとんどない。
ネットオークションを見ていると、妙なことに気が付いた。
最新モデルの、新品、未使用品が驚くほど安く取引されている。
その全ては1円出品であり、アメリカ生産の同タイプに比べると、三分の一程度の価格で落札されている。
余りの安さに、多くの人がスコッティ・キャメロンの偽物品ではないかと不安感を持つようだ。
出品者の説明を読むと、「ホンモノかとの質問が多いが、海外代理店からの並行輸入品でホンモノ間違いないので、そう言った質問には一切答えない」とある。
ところが、取引終了後の評価の中には、「ニセモノ」との指摘もある。
また「在庫切れの場合は、中国の倉庫から出品する」とも説明されている。
とすると、中国内でスコッティ・キャメロンパターが下請け生産されていて、それを中国の代理店が取り扱っていると考えられる。
スコッティ・キャメロン社が中国で委託生産をしているのかは知らないが、仮にそうだとしても、現地で勝手に販売していいはずがない。
ブランド価値を守るために、厳重な販売規制をかけているはずだからだ。
どうも胡散臭い。
 
この手の話は、その昔聞いたことがある。
中国に出張した友人が、当時一番人気のキャロウェイドライバーを四本バッグに入れている。
ロフトが違うだけなので、理由を聞くと、「一本千円なので、違うロフト角度を全部買った。キャロウェイの下請け先から買ったので、ホンモノ間違いない」と力説していた。
確かにヘッドカバーもシャフトも、勿論ヘッドも、本物ソックリだったが、しかし全部ニセモノだった。
これほど精巧なニセモノを作る能力があるのなら、その技術をホンモノ造りに向ければと思うが、中国人はニセモノつくりの方に異常な情熱を燃やす。
今回のスコッティ・キャメロンパターに関しては、真相はヤブの中だが、君子危うきに近寄らず!
「中国で下請け」している商品には、敬遠した方が安心だ。
 
という訳で、少々値は張るが、アメリカ国内で生産された古いタイプの「カリフォルニア・デルマー」を選んだ。
パターは心の問題だ。
ニセモノかもしれないと思っただけで、決まるパットも決まらなくなる。
ホンモノと信じるパターがビシビシ決まれば、結局は安い投資だったことになる。