最近仕事が変わり、業務上、英語で喋らないといけなくなってきた。
ずっと、徹底的なドメスチック業だったものだから、「イェース、イッッィーズ！」程度で良かったんだが、本格的にガイコツ人と話したり、果ては会議でスピーチなんてやらされるもんだから、もう大変。
あわててピンズラー英会話を買って俄仕込みで猛特訓するも、固くなってしまった脳では吸収能力に限界あり。
しかも、背の高さが２ｍ、鼻の高さが５ｃｍもあるようなガイコツ人を前にすると、「コヤツ等は、長年にわたっての肉食習慣があるので、か弱い日本人なんか食ってしまうのでは」との本能的な不安もあり、恐怖とテレ臭さから、ツイツイあがってしまう。
場数を踏むしかないのだが、ガイコツ人と話すのは本当におっくうだ。
わが社では、管理職になるのも海外出張も、ＴＯＥＩＣが最低何点以上と条件が決まっている。
しかし、僕みたいな老骨には土台無理だとのお目こぼしがあり、シビアに運営されてはいないので命拾い。
何とか身振り手振りを交えて話すと、ガイコツ人たちは一所懸命に聞き取ろうとしてくる。
我々が、ガイコツ人に道を聞かれた時、必死に理解しようとするのと一緒の事だ。
言葉なんて、所詮コミュニケーションの手段でしかないし、これほど難しい日本語を自由に操る事ができる僕にとって、引き算を暗算で出来ないようなガイコツ人の言葉を話せないはずが無いと開き直っている。
とは言うものの、来週もまたガイコツ人と会話しなければならない。
「ナイスツゥースィーユー！」と勉強、勉強。
