昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ウォシュレットについて

別に痔疾ではないのだが、それでもウォシュレットがないと困ってしまう。

ウォシュレットに初めて巡り合ったのは、もう20年以上前だと思う。
あるゴルフ場のトイレに備えてあった。
一回使うと、その快適さにすっかり虜となり、直ちに我が家にも導入決定。
すると、子供たちまでが病みつきになってしまい、ほかの場所ではトイレを使用しなくなってしまった。
現在と違い、当時はまだまだ一般家庭に普及していなかった時代。彼らは、家に帰り着くまで必死の思いで我慢していた。

ウォシュレットは、不思議な事に海外ではほとんど普及していない。
アメリカ、ヨーロッパ各国、タイ、韓国、中国、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアの色々なホテルにも宿泊したが、いかなる有名な五つ星といえども、ウォシュレットを見かけた事がない。(唯一の例外が台湾の圓山大飯店だった事は既に述べた。)

イスラム文化圏では、トイレに紙を置いていない。替わりにバケツいっぱいの水と柄杓が置かれている。
聞けば、柄杓で水を浸しながら不浄の左手で処理するとの事。
これに慣れていないと、なかなかトイレを使用する気になれない。
イスラム圏とのビジネスは今後拡大の一途だろうから、イスラム式トイレに慣れる為に我が社にも導入しようと提案したら、全員から総スカンをくらった。

ヨーロッパなんて、ビデという前を洗う道具は遥か昔から普及していたのに、後ろを洗う習慣には今もって無縁。
一方、前を洗う道具に全く無縁だった日本で、逆に後ろを洗うウォシュレットが発明されたのは何となくおかしい巡り合せだ。

「お尻だって洗って欲しい」とのキャッチコピーは、コマーシャル業界の傑作として今でも有名である。
確かにお尻を洗うと気持ちが良い。