昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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海外出張

毎月、仕事で海外に出かけている。

先日、床屋で「疲れて大変だ」とこぼしたら、「すっごい、世界を股にかけたエリートみたい」とうらやましがられた。
自慢めいた話ととられたのは全く意外で、当人にとっては実は大変なのだ。
今時、遊びや旅行で海外に出かけるのなら楽しいだろうが、コッチトラは、全部業務上の理由であり、行く先でのお楽しみは皆無。
ひたすら、ホテルと訪問先を行き来するだけ。
近所の名所旧跡を訪れる事もない。
綺麗なオネエサマが肌理細やかにサービスしてくれる事もない。
先ずどこに行ってもうまいものに巡り合う事は稀。
どこでも日本食か中華料理と無難なものを選択するが、これも日本国内に比べれば、月とすっぽんほど味が違う。(一般的には月の方が良い意味だが、食べ物に関してはすっぽんの方がうまい。あまり適した表現ではないかな?!)
日本ほどおいしい料理が豊富にある国は世界中どこにもない。
よって、海外での食事に満足する事はありえない。

おまけに時差がある。
アメリカは、ちょうど昼と夜が逆。
日本を真昼間に飛び立ち、おおよそ11時間後にアメリカ到着。日本だと真夜中でソロソロご就寝の時間だが、現地アメリカはまさに早朝。「さあ、一日が始まるぞ」の時間で、それから16時間ほど業務に従事する事になる。
初めての時は要領が分からず、機内で本を読んだり映画を見たり食事をしたりと、まるで日本時間のまま過ごし、アメリカで一日中大変な睡魔と闘う羽目に陥った。
それ以降は、睡眠誘発剤を買い込み、機内で睡眠をとるよう心がけているが、熟睡できるわけではないので、ある程度の時差ボケは避けられない。
東南アジアは時差2時間だから大した事ないと思うが、これも曲者。
日本での午後11時はすっかり眠くなる時刻だが、現地では午後9時で、「サア今から盛り上がるぞ!」となり、カラオケ店で半分眠りながら他人の歌を聞くことになる。

海外への出張が楽しみだったのは遥か昔の事。
国内にいると、会社ではすっかり黄昏中高年の僕は、会議に参加するのが大事な仕事で、一日に3~5件ほどこなさなければならないが、冷暖房の効いた部屋で開催されるので肉体的負担は圧倒的に軽い。

会議の結論が何かの役に立っているのかは不明だが、コッチの方が極めて楽で助かる。