昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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談合事件で逮捕者が出た

大阪地検特捜部が全国屎尿汚泥処理施設建設工事をめぐる談合事件で、独禁法違反の疑いで民間会社七社の部長クラス七人を逮捕した。
逮捕された連中の年齢は、ほぼ僕と同じくらいの中高年黄昏族なので他人事とは思えない。

全員が、個人の利益の為に引き起こした事件ではない。
全て、会社の為、利益を確保する為の必要悪と考えていたはずだ。
あるいは感覚が麻痺してしまい、悪い事だとも思わず、利益を確保する為の当たり前の手段と思っていたかもしれない。
部長になったら、前任からの引継ぎ事項として談合を繰り返していた可能性が高い。

それほど談合は、社会全体で密かに繰り返し行われ続けてきた。
隣と同じ事をやっていれば大きな失敗にならない事を経験的に知る農耕民族の日本人にとって、談合は最も心が和む意思決定手段なのだ。
また、「乏しきを分かち合う」助け合い精神も談合へとつながりやすい。

しかし、法律に違反している事には間違いない。
どんな言い訳も法律の前には通じない。
今回の事件は、国際化の時代、公正取引委員会独禁法を錦の御旗として談合を摘発し、見せしめとして刑事告発したものだろう。
逮捕され、罪を認めた連中は懲戒解雇の処罰が待っている。
昔ならともかく、会社もコンプライアンス上彼らへの救済措置は取れない。

従来風の仕事から抜け出せなかった古い体質の部長さん達が哀れに思える。