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ワールドカップ大惨敗の後に感じたこと

残念ながら日本は予選突破が出来なかった。
前評判どおり、日本の実力は出場した国の中でも下から数えた方が早かった。
マスコミ情報ではオーストラリアには勝てるはずだったのに、実際は全くの完敗。
「あと10分頑張れれば」とも言うが、しかし、サッカーもゴルフもトータルで見なければいけないので、90分終わった時に勝っているか否かが勝負である。
10分頑張れないのが実力なのだから、「惜しかったナ」で済む話ではない。

決勝トーナメントに残った国のサッカーを見ると、全くレベルが違う。
この国の選手達のプレイは実に素晴らしい。
パスにしても、ドリブルにしても、シュートにしても見ていて惚れ惚れするばかりで、日本選手のプレイではほとんど見る事が出来ない。
万一、日本が決勝トーナメントに残っていても、とても勝ちあがれる実力はない。

日本では最も運動神経の優れた子供達は野球をする確率が高い。
諸外国、特に決して裕福でない国でもサッカーが強いのは、このスポーツがボール一つあれば遊べる単純なルールだからだと思われる。
小さい時から足でボールを操る事ばかりやっているのだから、ロナウジーニョのような遊び心に満ち溢れたプレイをいとも簡単にやってのけるのだろう。

日本がワールドカップで善戦する為には、子供達が野球よりサッカーを選ぶ環境を作り上げない限り難しい。
野球には、イチローや城島、井口のように世界レベルで通用する人材がいる。
彼らがサッカーを生涯の仕事に選んでいたら、もう少しは強いチームが出来たはずだ。

ワールドカップは世界で最もポピュラーなスポーツの祭典であり、高度なプロレベルの技術を見る事が出来る点に関しては、オリンピックを凌ぐ。
しかも、ヨーロッパと南米の強豪に対して、新興アフリカ諸国が挑戦する構図からして、今後とも人気は上昇し続けるであろう。

「軍隊のいない、国と国との戦争」とまで言われるワールドカップで、日本が旋風を巻き起こせば、世界中から畏敬と尊敬を集める事となる。
その為には、日本で一番運動神経に優れた人達を全てサッカー選手に仕立て上げるような長期的計画が必要なのだろう。
今回の大惨敗を見てそう思った。