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原油暴騰でガソリン価格が大変

原油価格が止まる所を知らない。
さすがに80$近い価格から少しは落ち着いたように見えるが、それでも70$中盤前後をウロウロしており、いつまた急騰するのか不安がられている。
一説には100$突破間違いないとも考えられている。

原油が、限りある資源である事は異論を待たない。
しかも、神様の悪戯だろうが、その多くが、中近東の砂漠の下に眠っている。
この地域はイスラム教徒が多く住み、キリスト教徒の間で宗教間の緊張感が高まっている。
また、イスラエルの存在もあり、地政学的にも極めて不安定な場所であり、ちょっとしたトラブルが一挙に石油価格を底上げしてしまう。
更に、投機ファンドと称する訳の分からない金が大量流入し、本来なら需給バランスの面からは上がる要素の少ない場合でも、原油価格を説明不可能な状況で高値に誘導してしまう。

この原油暴騰のあおりであらゆる製品に値上げの動きを招き、このままではインフレ再燃が心配されている。
しかし、原油価格が70$を突破しても不思議な事に世界中での需要が落ちず、依然として供給サイドは強気の模様だ。
つい二年程前のバスケット価格25$は一体何だったんだろう。

この結果、8月よりガソリン価格が大幅にアップし、140円程になった。
今や、我が家の車も満タンにすると5千円では不足する事態となってきた。
さすがに車をレジャーに使用するのは控えるだろうが、今や日常の買い物や用足しには車が不可欠であり、どうしても最低限は車での移動が避けられないケースも多い。

日本よりもっと車社会のアメリカでは、この間のガソリン価格はほんのチョット前に比べると倍以上となっている。
それでもアメリカのガソリン需要は減らない。と言うより、減りようがない。
結果として、ガソリン価格が下がる事態を予想する人は全くいない。

神の思し召しか、はたまた運命の為せる技か、石油を持つアラブとロシアだけが潤っているが、このままでは石油を持たざる国との間でトラブルが発生しても不思議ではない。
70年前なら、石油利権を求め間違いなく世界戦争に突入したであろうような世界情勢は、一体いつまで続くのだろうか?