昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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自民党総裁候補の大本命、安倍晋三について

20年ほど前、今や自民党総裁候補、即ち日本国内閣総理大臣候補の本命安倍晋三を見た事がある。
当時の彼は、父親安倍晋太郎の秘書であり、父の名代としてある会社の工場竣工式に出席していた。
僕も、ゲストとして参加していたが、「父に成り代わって」と必死に一夜漬けで詰め込んだ知識で、その会社の経営陣を褒めちぎり、会社の将来性への期待を表明していた。
時が移り、今や彼は日本中が注目する存在となった。
今ではその会社は、「あの時、うちの工場の竣工式には、今をときめく安倍晋三が出席した」と、代理出席だった事をまるで忘れてしまっている。

人間なんて、何がどうなるのか全く分からない。
少なくとも、秘書時代の彼がこんな大物政治家に育つなど思いも至らなかった。
当時、「安倍君も今から大変だね」などと励ましていた僕は、今や黄昏サラリーマン。
何が、こうも立場を違えるのだろうか。

父親が総理大臣目前で無念の死を迎え、よくあるパターンで二世議員として政治の世界に踏み込んだ彼は、北朝鮮への強硬姿勢で拉致家族の信頼を得、岸信介譲りのタカ派外交姿勢で一貫したブレのない政治家と見られ、今や自民党総裁選挙を独走中とされている。
あまりに独走なので、押しかけ後援者が増えてしまい、大臣の椅子をめぐって仲間割れまで発生しているらしい。

圧倒的総裁候補の彼は、しかし学校の成績が良かったとの話は聞いた事がない。
彼の学歴を見ても、数学の因数分解や分数の足し算引き算の計算はあまり上手くないのだろう。
しかし、社会で事を成す人には、学校の成績はあまり関係がない。
政治家江田五月は、あの東大をトップ卒業だったはずだが、どこかの政党のリーダーになるどころか、今でも下っ端政治家である。

小泉首相は、改革は口だけで軽薄そのものの政治家だったが、後継者安倍には小泉の呪縛にとらわれる事のない、自らの政策を発表し実行して欲しい。
若い総理大臣候補安倍晋三は、政治家なので当然ながら毀誉褒貶は激しい。
しかし、若い事は可能性も高い。
首尾よく総理大臣に就任したら、大いに期待する事にしよう。