昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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もう暫く、自民党総裁選を楽しみたい。

自民党総裁選の真っ只中だが、全く盛り上がらない。
安倍晋三の独走であり、既に安倍政権下での仕官運動ばかりが話題になっている。
もはや勝負ありなので、誠に独断だが別の角度から自民党総裁選の楽しみ方を探してみた。

先ずは本命中の本命の安倍晋三は、戦犯岸信介の孫なので思想信条はバリバリの右翼なのだが、選挙戦の最中に、ついには太平洋戦争肯定に近い主張まで繰り出してきた。
若さや首尾一貫した政治姿勢を売り物にしてきた積りだったが、あまりにタカ派外交姿勢への批判が高まってきたので、一転して悪名高い村山談話の精神を引き継ぐと妥協してしまった。
また元々、あまり知能指数が高くない事も既に公知の事実だが、それを隠す為にやたらカタカナの外来語を使うものだから、更に発言内容が分かりにくくなっている。
自他共に認める小泉首相の後継者なのだが、これまでの選挙戦で、小泉ほどの度胸やハッタリが効かない縮小版候補であることが露呈してしまったが、それでも総裁に当選する事だけは間違いない。

問題は二位狙いの二人だ。こっちの方は大激戦であり、予想が難しい。
しかしどっちに転んでも、トップからは極端に離れた、野球で言えばパリーグオリックス楽天セリーグの広島と横浜の五位争いの感を禁じえない。

戦後最大の政治家吉田茂の孫であり、名門麻生財閥の後継者ながら、漫画オタクという極端に場違いな面を持つ麻生太郎は、ネット投票ではダントツ一位を誇っている。
顔面神経痛なのか常に口元がゆがんでおり、喋る言葉もべらんめえ調子であり、どこか皮肉と無責任な雰囲気を含んでいる。
漫画しか読まないとも言われる程度の知能指数なので、知性を感じさせることはない。
また、安倍政権の外相狙いとも噂され、本来なら最も安倍のアキレス腱である外交に対しては、「安倍さんとは考え方が似ている」として攻撃を避けている。

谷垣禎一は、三人の中で唯一の東大法学部卒、名門宏池会の血をひく派閥出身のエリート候補なのだが、加藤の乱で涙を流した為に、常にひ弱な印象が付きまとう。
しかし、安倍への逆張り路線で、半ばヤケ気味だが消費税値上げや中国ベッタリを主張している。
既に、安倍政権誕生の暁には冷や飯を食う事を覚悟しているので、政治主張は鮮明であり、三人の中では最も説得力を持つ。
本来ならもっと支持を集めてもいいのだが、小泉首相靖国参拝を批判しながらも財務相に居続けた優柔不断さがマイナスとなり、今や泡沫候補扱いになって来ている。

三人とも、まさしく「帯に短く襷に長い」候補者である事が判ってきた。
誰が総裁になっても、小沢民主党の攻勢を受け止め逆襲するには役不足のような気がしている。