巨人軍桑田選手の言動が大変な話題となった｡
名門巨人軍のエースとして長年にわたって君臨した桑田も、寄る年波には勝てず今や二軍で調整三昧。
エースナンバー１８の背番号が泣いていた｡
高給料にもかかわらず全く活躍しない選手は当然人員整理の対象となる｡
このまま､シーズンオフには肩叩きにあい､おそらく指導者への道を歩むと思われていた｡
しかし､桑田は反乱を起こした｡
これに対して総じて評論家の評判は悪い｡例によってテリー伊藤がシタリ顔で桑田を批判していた。
・実力が落ちた過去の英雄の我儘！
・自分勝手な振る舞い！
・ルール無視！
原監督や斎藤コーチは､「意思表明の順番が違う」と御冠らしい。
いいではないか！
言いたい奴には言わせておけばよい！
「自分の実力が落ちたのでは」なんて自分で認めたら勝負の世界では終わりだ｡
桑田は､世間がどう見ようと､自分は未だ充分にやれると自信を持っているはずだ｡
今回の桑田の言動は、将に中高年黄昏サラリーマン族の生き写しなのである｡
・自分はもっとやれるのに､正当に扱ってくれず､評価が低い｡
・あんな馬鹿上司に生殺与奪の権利を握られているのは我慢できない｡
・こんな会社なんか辞めてやりたい。
様々な不満を持ちながら､しかし､我々サラリーマンは桑田ほどの捨て身にはなれない｡
色々のしがらみがあり､ブツブツと不満を言いながらも日常に流されている｡
今や､二軍でも打ち込まれている桑田が､別のチームで成功する確率は小さいかもしれない｡
しかし､桑田の生き様は多くの中高年に感動を与えるはずだ｡
この際だからトコトン頑張れ､桑田！
