インドで閉口するのが、インド人の体臭の強さだ。
とにかくインド人一人でも鼻がひん曲がるような強い体臭があるのに､これが集団になると全く息が出来ない｡
強烈な腋臭攻めに､金魚のように口をパクパクさせて酸素を取り込むしか方法がなリ､「助けて！」と叫びたい衝動に駆られる｡
ところが､ところがである｡
彼等インド人には､日本人の口臭が生臭くて我慢が出来ないらしい｡
インド駐在日本人の実話体験談だが､彼は､サーバントのインド人から「あなたの口が生臭い」と言われ大変なショックを受けていた｡
日本人の臭いに耐えられなくて、インド人が実際に吐いてしまうケースまで発生してしまったらしい｡
あんなに異臭を放つインド人には言われたくないと思うが､自分の口臭に､目の前で吐かれてしまったショックは想像するに難くない｡
日本人は､小さい時から慣れているので何ら違和感がないが､刺身を食する文化を持たない民族には､確かに生魚は生臭いかもしれない｡
人種によって耐えられない臭いが違う事に改めて気づいた｡
そう言えば､来日した外国人に､「日本は醤油臭い」と言われた事を思い出し、「インド人は臭い」と思い込んでいた自分の勝手さを大いに反省した｡
......が､やはりインド人の臭いは我慢できない。
