昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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必修科目を履修していないのはずっと前から

今や数十年も前になるが、僕にも紅顔の美少年だった高校時代があった。
当時は、思い出しても恥ずかしい事ばかり仕出かしており、お世辞にも純粋無垢の少年だったとは言いがたい。
そんな昔も厳しい受験戦争は存在した。
そして、普通の公立高校でも受験クラスと称した選抜システムもあり、ここでは受験に必要な科目を優先的に教えていた。そして、このクラスでは必須科目であっても受験に無関係な科目は授業がなかった。
まさに今日本中で問題になっていることは数十年前からあったのである。
僕もほとんど忘れてしまったが、近代歴史など勉強した記憶がない。

別に必須科目を勉強していないからといって、その後の人生で困ったわけではない。
ほとんど世の中で役に立たないことを教えるより、ひたすら受験技術を覚えさせるのは、高校側のサービスだった。

元々受験教育が矛盾だらけであり、学校教育の本質からズレているので、こんな事になってしまう。
受験を目前にした高校生とその家族は、塾化した高校教育を強く望み、ゆとり教育の学校を敬遠する傾向がある。
ところが、正面切って「そんな不正があっていいのか!」と迫られると、「いいんだ!」と開き直るわけにはいかないので、校長先生以下が「申し訳ありませんでした」と謝罪する事態となっている。

今、声高にこの事を批判している評論家連中は、全員本当に問題ない高校教育を受けてきたのだろうか?
校長先生が、謝罪会見で「実は私も必修科目を習っていないのです」と説明すれば、ブラックユーモアになると思うのだが。