昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

安倍政権、支持率は高いが....

日経新聞によると安倍政権の現在の支持率はおおよそ70%近いらしい。
これはすごい数字で、ポピュリズムの権化だった小泉政権並みである。
北朝鮮への毅然とした対応に対して、世論は高い評価をしているとの事。
僕の愛読紙、産経新聞は当初、安倍政権の方針のブレを危惧し批判的記事を書いていたが、ここに来て方向転換、一気に安倍政権を支持する論調に変わってきた。

曰く、「強運でしたたかな安倍首相」
何でも、北朝鮮の核実験が、立上がりフラツキ加減だった安倍政権の追い風になったとか、政敵、民主党の小沢代表が急遽入院した事が、安倍政権の運の強さとなっているらしい。
また、安倍首相が、あの村山談話河野談話を継承すると宣言したのも、「実はいったん引き継ぐと表明し、実際は骨抜きにする」腹積もりであり、政治的したたかさを持ち合わせていると激賞している。

僕は、俄には信じられない。

もし、安倍首相が本当にしたたかであっても、中国や韓国もまた相当にしたたかな国家である。
そうは簡単に骨抜きにされる玉ではない。
政治家が、一旦村山や河野の見解を支持すると言った以上、実質的にそれも否定するのは至難の技である。
安倍首相は、政権が誕生したばかりなので、無難な船出を最優先、全てを曖昧路線に終始し、相手に攻撃の材料を与えないように細心の注意を払っているように見える。

しかし、日本と、中国、韓国とはどうしても避けられない政治的溝が存在する。
日本では、曖昧さは悪い事ではないが、国益の為に国際的には主張しなければならない事が多くあり、それはことごとく中国、韓国の利害とは相反する。
日本国民の多くが安倍政権を支持しているのは、実は日本がこの両国との矛盾にぶつかった時に、安倍首相なら日本の国益を最優先してくれる政治家と見ているからである。

今の曖昧路線が、安倍首相の仮の姿であることを念じて止まない。