昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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結構ツライ通勤を楽しむ!

ゴキブリは、習性として毎日必ず決まった道を通るとか。
その為、通り道にゴキブリホイホイを置いておくと簡単に罠につかまってしまうらしい。
馬鹿な奴だなと思わないでもないが、僕自身も毎日の通勤では、全く同じルーティンをこなしているのでゴキブリと一緒だ。

朝起きるのも、食事をするのも、家を出るのも毎日同じ時間。
そして同じ時間の通勤電車で、いつも同じ車両、同じドアに乗り込む。
すると、周りで電車を待っているのも、いつも同じ連中になってくる。
全く名前も知らない赤の他人だが、たまに顔を見ないと、「あれっ、病気かな」と心配したりする。
しかし、お互いに話をする事はない。
全員、ただ黙って、ひたすら前を向いて電車が来るのを待っている。

僕の場合、地方からの電車から、山手線か京浜東北線のいずれかに一度だけ乗り換える。
この乗り換えもほとんど同じ時間帯なので、これまた顔見知りが出来てしまう。
同じルートで往復する場合は、帰りにも一緒になるかと言えば、これは今まで一度もない。
朝だけ、声も交わさない顔見知りが出来るのは、サラリーマンの大半がゴキブリと同様に全く同じルーティンで行動しているからだろう。

山手が京浜東北の両方は、ほとんど同時に並行して、抜きつ抜かれつで走るケースが多い。
僕は、別にどちらの線に乗っても構わないのだが、自分が乗った方が目的地に少しでも早く到着する事を祈っている。
日本の電車は一分、一秒単位で正確に走っているはずなので、どちらかが必ず早く到着するはずだが、これは日によって違う。
多分、運転手の闘争本能で違うのだろうが、一日の運勢を占う気持ちで乗っていると、到着までの短い時間も楽しめる。

ゴキブリのようなサラリーマンの密かな楽しみだ。