１２月２０日、元東京都知事にして、天才エンターティナー青島幸男が骨髄異形成症候群にて死去した。74歳だった。
選挙期間中一切の選挙活動をしなかったり、金丸信を辞めさせる為にハンストをやってみたり、パフォーマンスだけは冴えたが、政治家としての実績はとても評価できるものではない。
公約に拘り､都市博を中止して大損したかと思えば、その他の公約はあっさりと反故にしたりした為すっかり信頼を失い、その後は落選してしまった。
しかし、エンターティナーぶりは天才そのものだ。
作詞に、監督に、作家に、放送作家、そして俳優としても素晴らしい才能を発揮した。
坂本九の「明日があるさ」は現在でもリメイクされ大人気の歌である。
また、クレージーキャッツの「スーダラ節」にある「ちょいと一杯の積りで飲んで……」や、「金のない奴ァ俺んとこへ来い」、「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ」などの歌詞は、今でもふと口ずさんだりしている。
現代では、サラリーマンは決して気楽な稼業ではない。
僕なんかはむしろ、あらゆる矛盾を一心に背負い込む哀れな仕事と思っている。
しかし、青島幸男の作った歌を歌うと、何とも心が晴れる。
そうだ、クヨクヨしたって仕方がない！
明日があるさ！
謹んで、天才エンターティナー青島幸男の死を悼む。
