昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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石原慎太郎に都知事選出馬辞退を勧める

最初に断っておくが、僕は石原都知事が嫌いではなかった。

しかし、この間の彼の言動には大いに失望、幻滅している。
彼は、自分の四男を都の文化活動に起用し、傍目には大いに厚遇しているように見えた事を「都行政の私物化」と批判されると、「息子は、余人を持って変え難い、立派な芸術家」と言い切った。
自分の家族をここまで褒めちぎるとは尋常ではない。
案の定、大批判に晒され、ついに「言葉足らずだった」と反省の弁を述べるに至った。
しかし、彼はその昔芥川賞をとったことのある作家、即ち言葉を生業とする人物だったはずだ。
「言葉足らず」との反省を簡単に発する立場ではない。
恐らく、痛いところを衝かれカッとなって、前後の見境なく反論した結果だろう。

石原の政治姿勢にはブレがなく、いささか右過ぎる傾向は強いが、それでも強いリーダーを求める国民世論には受け入れられ、この間二度にわたる都知事選では圧倒的な支持を集めた。
中国、韓国へもタカ派姿勢を貫いている事から、両国からの様々な無理難題に欲求不満となっている日本のある階層からも強く支持されてきた。
彼がもう少し若ければ、石原総理大臣待望論も澎湃と沸きあがったのではないだろうか?

しかし、今回の彼の言動からは、やはり身内に甘い老人体質が見えてしまう。
年をとってくると、自分を客観視する事が難しくなる。
彼自身が、最も自信を持っていた言葉、自分の発言で自己批判せざるを得ない事態は決して軽い物ではない。
ここらが潮時だろう。
今なら、都財政を立て直し、東京都の価値を高めた大都知事の評価が生き残る。

石原は次の都知事選は辞退した方が良い。