宮崎県で、安藤前知事へ賄賂容疑で逮捕状がだされた日に、またも元お笑いの芸能人知事が誕生した。
宮崎県民は、従来のしがらみから決別しようと、ベテラン官僚出身者ではなく、全く政治経験のない、そのまんま東の新鮮さに期待して投票したのだろう。
まさに大阪府で横山ノックが当選した時と同じ状況である。
そういえば、そのまんま東と横山ノックは似通った部分がある。
両方とも、その昔はいわゆる色物タレントと言われ、女性関係ではなはだ悪い評判があり、お世辞にも品行方正とはいい難いキャラクターの持ち主だった。
選挙出馬直後は完全な泡沫候補と見られていたが、選挙戦が進むにつれ、飾らない（ように見える）性格と、意外と真面目に政策を訴える姿勢が、そして、何より聴衆に面白おかしく訴える得意の弁舌で、従来の官僚知事に飽き飽きしていた選挙民から圧倒的な支持を得た。
そのまんま東と横山ノックの違いは、ノックがいつまでもテレビでお笑いを続けたのに比べ、東はタレント業を捨て、早稲田大学に入学したり地方自治を学んだり、かなり早い時点から政界入りに専念していた点だろう。
横山ノックの知事末期は、まさに無責任体制そのものになり、最後はセクハラ事件まで起こして政界を追われたが、そのまんま東は、知事として宮崎県民に今後どう責任を果たすのかが注目される。
そのまんま東が離婚したのは、彼の政界志望を妻のかとうかずこが大反対した為と言われている。（東本人がそう言っている）
タケシ軍団時代のそのまんま東は、すぐに裸になったり、講談社に殴り込みをかけたり、淫行事件を引き起こしたり、後輩をいじめたりと素行不良を売りにしていた。
宮崎県知事として、過去の汚名から決別する為には、妻のサポートが絶対に必要と思うのだが、元妻のかとうかずこは、果たして今回のそのまんま東の宮崎県知事当選をどの様な思いで見たのだろうか？
