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腐敗の極、政界は金銭スキャンダルまみれ

政界の金銭スキャンダルが止まらない。
いくら政治資金規正法を作っても、収賄側の政治家は醜く金を欲しがり、贈賄側は利権を求めて金を積む。
不思議な事に、政治家の誰もが平然と「政治には金がかかる」と発言する。
この背景には、まともな政治活動には公的政治資金だけでは不足しているとのニュアンスが見えてくる。
合法的な金集めだけでは政治活動が出来ない、即ち次の選挙で当選が難しい事を半ば公然と認めている。
政治家は落選した途端に、全く役立たずのお邪魔虫となってしまう。
ならば、何としても当選しなければならず、その為には少々リスクがあろうとも金を集めるしかなくなってくる。
無論、スキャンダル発生時に「私は知らなかった」と言い訳する為、政治家本人が表立って動き回る事はなく、金集めは秘書の最も重要な業務だが、政治家が金を必要としている事が全ての根源である。

僕は、政界の金銭スキャンダルの本質は、政治に金が絡むことを放置している事にあると思っている。
当選する為に金がかかるのは間違いないが、一方、当選した後は金を稼げることもまた事実である。
その為、金を使って当選した政治家とその取り巻きは、次に金を稼ぐ事に腐心する。
当選した政治家が二世三世と、ほぼ世襲制の道を歩むのは、取り巻きと共に一旦獲得したおいしい権利を手放せなくなる為である。
そして、少々金を使っても、もっと大きなリターンがあれば、政治家に対して金を届け、取り巻きになろうとする輩は絶対に後を絶たない。
結局は、地域のボスとその取り巻きが必死に政治家の椅子を奪い合う構図が延々と続いてきた結果、どう見ても人品骨柄に問題のある政治家が増えてしまった。
問題を起こした政治家の顔を見れば、お世辞にも品があるとも思えない連中ばかりだ。

政界の金銭スキャンダルが起きないためには、政治が金儲けにならないスキームを作るしかない。
政治家があらゆる利権に全く関わる事ができなくなれば、彼の周りに裏金が集まることもなくなる。

政治家になった途端、あらゆる親族縁者、支援者、取り巻きの、公共工事への関りが禁止される。
その代わり、全ての政治活動は公的資金で運営される。
自己資金は全くなくても政治家になれる。しかし、政治家になっても一切金儲けは出来ない。
これが、政界の金銭スキャンダルを防ぐ最も効果的な方法だろう。

私利私欲なく滅私奉公で社会貢献だけを考えている政治家が何人いるだろう。
しかし、こうなったら誰も政治家になりたいとは思わないだろうなぁ。