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従軍慰安婦に関する朝日新聞の意見

3月11日(日)、日刊スポーツ「政治の時間」欄に、朝日新聞コラムニスト早野透氏の「安倍の否認は責任逃れ」、サブタイトルが「従軍慰安婦は強制か」なるコラムが掲載された。

従軍との言葉が適切かは別問題としても、従軍慰安婦に対する朝日新聞の姿勢が鮮明で「面白い」。
前回も述べたが、安倍首相に賛成する人達と、朝日新聞が正しいと思う人達はそれぞれにおおよそ半分ずつ存在する。
そして、その人の人生観、日本観が違う以上、いくら議論しても絶対に交わる事のない平行線である。

朝日新聞コラムニスト早野氏は、
・安倍が「日本の性奴隷問題」を否認したのは、日本の品格が問われる、身を切られるような事態。
・安倍が「強制性はなかった」と言うのなら、従軍慰安婦となった人達は自発的に志願した事になり、苦難の人生を歩んだ人達が怒るのは当然。
・安倍が国会答弁で、「官憲が人攫いのごとく連れて行く強制性はなかった。業者が強制したケースはあった。広義の解釈では強制性があった」との解説は卑怯な言い草。
・安倍が「米下院で決議が通っても謝罪することはない」と言い放った(ママ)事で、海外で安倍イメージが地に落ちれば「美しい国」どころではない。
・韓国従軍慰安婦の証言以来、各国の女性の証言、日本軍兵士の証言、慰安婦の存在を示す公文書の存在、裁判への提訴等、従軍慰安婦の「強制性」を示す記事は連綿と続く。少しは記憶違い、作り事が混じっていても、歴史的真実性は覆い隠しようもない。
従軍慰安婦の問題は国歌の品格に関わる。
・河野(元官房長官)は「日本が過ちを犯したのならば、その過ちをきちんと謝罪して前に進む事こそ品格ある国家だ」と延べている。
・更に言えば、「慰安所」を必要とする「戦争」自体が恥ずべき事と思うべきだ。
と主張している。

ともかく、何が何でも謝れば、国歌の品格が保たれるらしい。
無茶苦茶な論理だ(としか、僕には思えない)。
朝日新聞への反対派は(僕もその一人だが)、被害者、加害者と言われる兵士の証言に信憑性がないと疑っているのに、一方の意見の記事が連綿と続くから、自分達が正しいと言われても納得できない。
朝日新聞が「日本には、国家の品格がない」とまで断定する事態なのに、「少しの記憶違い、作り事があっても」との主張もまた説得力に欠ける。

最後の、戦争否定の文章にいたっては、誰一人反対しないと思うが、こんな当たり前の言葉で締めくくられ、「どうだ、参ったか!」とすごまれても、アンチ朝日新聞の僕には、「いやぁ、朝日新聞の主張は素晴らしいので、目からウロコが落ちました」とは、絶対にならないものだ。

朝日新聞は、ひたすら徹底して謝罪すれば、韓国、中国は日本を許してくれるとでも思っているのだろうか?