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評論家岩見隆夫の大問題発言について

岩見隆夫
1958年京都大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。毎日新聞論説委員サンデー毎日編集長、東京本社編集局次長を歴任し、現在特別顧問を務める。著書も多数ある。小太りで、白髪頭が特長。テレビ出演も多い著名な評論家である。

その岩見隆夫は、元々安倍首相の六カ国会議へのスタンスに対して批判的だったが、今回ついに大問題発言をやってしまった。
20日朝のテレビ放送で、「拉致より核が大事」と発言。具体的には、「国際社会では、拉致ばかり言い続けると除け者にされる。拉致も大事だけど、優先順位を考えなければならない。安倍政権は拉致問題解決に偏っている。今は拉致よりも核の方が優先順位は高い」と言った。
要は、核問題議論に参加しなければ国際社会で村八分にされるから、日本は拉致問題を棚上げにせよと主張しているのだ。

これこそ北朝鮮の思う壺。
岩見隆夫は、自らの発言は矛盾解決の先送りであり、結果として北朝鮮の延命につながり、何等本質的解決にはならないことがわかっていない。

北朝鮮が本当に核を所有しているかすら怪しいが、核問題は実は彼らにとってはブラフでしかない。
今回の結果に味を占め、国家運営が行き詰ればまた何度でも核武装をちらつかせ、国際社会から戦利品を取り上げようと画策するに違いない

また、万一核を持っていたとしても、それは北朝鮮だけの問題ではない。
中国だってインドだって、果てはパキスタンだって核所有国である。
北朝鮮の場合、核を持つこと事で、「○○に刃物」のリスクが他国より大きいだけである。
アメリカや中国のように、自分は大量に核を持っていながら、他国が持つことを禁止しようとするのは全くのご都合主義であり、本来説得力に欠ける。

しかし、北朝鮮が実行した拉致は、誰がどう贔屓目に見ても、絶対に許すべからざる犯罪である。
彼らの真のアキレス腱は、拉致や、偽札、偽薬、偽煙草等のいわゆる国家犯罪集団であることが満天下に知れ渡り、国際社会から断罪される事である。

それなのに、アメリカでさえ、北朝鮮のミエミエの駆け引きに乗ってしまい、北朝鮮が核を放棄すると言うだけで、さっさと銀行口座の凍結を解除してしまう。
実は、今回、国際社会が北朝鮮に妥協すれば、その分だけ金正日体制が延命し、北朝鮮人民の苦しみも継続してしまう。
岩見は、自らの犯罪的発言に気がつかず、単に北朝鮮が「核を放棄する」と言えば、日本に平和が来ると信じているピンボケ評論家でしかない。

北朝鮮を相手に誠意を尽くしても、決して報われる事はない。
僕は、今の金正日体制が瓦解しなければ、日本が枕を高くして寝られない現実を直視すべきだと思っている。