昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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冷酷非道のタリバンだけど…

拉致された韓国人キリスト教徒達のうち、二人目の犠牲者が出てしまった。
更にタリバンは、タリバンの捕虜が解放されない限り、今後とも女性は解放するものの、「人質の男性を次々と処刑する、また、女性拉致被害者の中で二人は瀕死の重傷であり、薬がないので死ぬかもしれない」と発表した。
一見、無茶苦茶な話だが、タリバンは、現在のアフガニスタン政府と、まさに食うか食われるかの戦闘状態なので、一般的な良識など感じてはいられないのだろう。

アフガニスタン政府にとっても、せっかく捕まえた不倶戴天のタリバン兵を解放すれば、その後、必ず敵兵として、今度は味方を殺す事が間違いないので、おいそれと取引に応じるわけにはいかない。
絶対に、捕虜解放は拒否するだろうから、人質の安全は極めて危うい状況になってしまう。

韓国政府も気が気ではないようで、直接タリバンを交渉するらしいが、人質解放の見返りに金を渡せば、またタリバンの武器充実に充てられ、アフガニスタンの内戦はさらに激しさを増してしまう。

アフガニスタン政府にしても、韓国政府にしても、今回の人質集団の軽はずみな行動には迷惑千万の思いだろう。
彼等は、キリストの教えに基づき、世界平和と布教を求めた善意での人達のようだ。
しかし、世の中には奇麗事では済まない事態が進行している所があり、毎日敵味方に別れ、敵を殺す事が当たり前の冷酷非道な現実が横たわっている事を改めて痛感した。

韓国で、人質の家族が悲しみ苦しんでいる姿が映し出されている。
家族や子供の命を救ってと訴える彼らには、心から同情する。
女性の人質達も、イスラムの服装をさせられ、疲れ切った表情で救いを求めている。

しかし、それでも僕は、敵兵の捕虜タリバン兵士解放を拒否するアフガニスタン政府を非難できない。
本来、人質達は十二分に危険を覚悟の上で、アフガニスタンに入国すべきだったと思うからだ。