昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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中国の恐るべき変化

日曜日の夕方から、半年振りで中国に来た。
今まではほとんどが華南地区だったが、今回は上海とその周辺都市を訪ねた。

上海は、今が名物上海蟹のシーズン、一番うまい時期との事で、到着した日からご馳走になった。
実は数年前にも中国で上海蟹を食べたが、思っていたよりも蟹が小さくちっともうまくなかった記憶があったので大して期待もしていなかった。
しかし、今回は超有名店のブランド上海蟹との事で、たいそう身が詰まっていて確かにうまかった。ブランド蟹はその証拠として産地を特定したシールを身につけている。
蟹を食べる時は日本と全く同様で、あのうるさい中国人も寡黙になり、ひたすら蟹をつつく姿が面白かった。

翌日からは、強行軍の移動が待っていた。
上海から350km離れたところまで出かけるのだが、見事な高速道路が完備している。
車の制限速度は時速120kmなのだろう。
全く渋滞もなく、ビュンビュン飛ばしてわずか3時間ほどで目的地に到着。
高速道路の両サイドは、小奇麗な家々が立ち並び、それまで多かった中国の貧乏な田舎の雰囲気は皆無。
目的地の泰州市は、胡主席の出身地との事で、見事にきれいな町並みとなっている。
人口は、市街地だけなら30万人ほどの(中国にしては)小さな田舎町だが、周辺まで加えると軽く数百万になるらしい。
この付近は中国でも裕福なところらしいが、それにしても薄汚いイメージからはかけ離れた新中国の勢いを感じた。

また交通マナーが格段に改善されている。
初めて中国に来た2003年末は、クラクションが猛烈にうるさく、また割込みや逆送は当たり前で恐ろしくて仕方がなかったが、今や不必要にクラクションを鳴らすと罰金、スピード違反の取締りも増えたそうで、安全運転をする人たちが増えているらしい。

中国はもはや発展途上国ではなく、世界をリードする大国になったことを痛感した。
上海周辺は高速道路が完備されているので、一日600km程度の移動は当たり前になっている。
この辺もモータリゼーションの先進国アメリカに似てきた。
内陸部は相変わらず貧困で、貧富の格差は拡大しているとも聞くが、少なくとも中国東部は既に日本と同様か、もしくは日本以上のポテンシャルを感じてしまう。
訪問した会社も、日本の大メーカーに匹敵するほど広大できれいな大きな工場を持っている。
何でも一年前には掘っ立て小屋のような場所で商談したらしいが、今回は超近代的ビルの超豪華な総経理室に案内された。

中国恐るべき!