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読売巨人軍の補強について

読売巨人軍は、今年せっかくセリーグのペナントを制したにも拘らず、日本シリーズに出場出来なかったのがよほど悔しかったと見える。

巨人の超大型補強が話題になっている。
ヤクルトからエースのクライシンガーと四番バッターのラミレス、横浜から抑えのクルーン、ついでながらロッテから藤田宗一、オーストラリアからバーンサイド投手まで採ってしまった。
これに主力バッターの李承燁がいるのだから、外国人選手枠をどう使いこなす積りなのだろうか?

元々、巨人はカネに物を言わせ、他チームの主力選手をかっさらうような補強を繰り返してきたのだが、それにしても今年は度が過ぎている。
野球は、一度には九人しか選手を使えない事を忘れているのではないか。
もっとも巨人には、他チームで活躍されるよりも自チームで選手を塩漬けにしていた方が戦略的と思っている節がある。
形振り構わない戦力補強を見ると、この見方があながち穿ったものではないと思えてくる。

多くの巨人ファンは、ただただ巨人が強ければいいようだ。
どんなに他チームに怨嗟の声が満ち溢れても、圧倒的な強さで巨人が勝ち進みさえすれば満足なのだろう。
しかし、プロ野球界で最大勢力の巨人ファンと言えど、その数は多く見積もっても全体の20%程度だろう。
逆に見れば、残り80%の野球ファンは、あまりに特定のチームが飛びぬけた実力を持ってしまうと応援のし甲斐がなくなり、野球を見る気がなくなってしまう。

プロ野球全体の発展を考えれば、勝ったり負けたりの繰り返しが面白いのであって、「自分さえよければ」なる考え方は島国根性と全く一緒なのだ。
ポイントは、ファンにとって「巨人が勝ったり負けたりする方が面白い」か、あるいは「試合全部を勝ってしまう方が良いか」であり、心の狭い巨人首脳陣や一部のファンは、明らかに後者を目指している。

プロ野球界の盟主を自認する巨人ともあろうチームが、こんな簡単なことすら分からないのが不思議だが、フリーエージェント制度やドラフトの逆指名制度など、とにかく「巨人ブランドが全てに優先する」ような考え方に凝り固まっているところを見ると、残念ながら日本プロ野球界の将来は暗い。