昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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日中首脳の友好ムードに異議あり!

福田首相は、親父の福田赳夫もそうだったが、元来親中国派の政治家だ。
今回の訪中でも中国から大歓迎を受け、様々なパフォーマンスで友好ムードを盛り上げている。
わざわざユニフォームに着替え、中国の温家宝首相とキャッチボールをするなど、お互いにサービス精神に溢れているが、実際はそんな悠長な事をやっている場合ではない。
ところが、実際に話し合われた事で日本側が得をしたり、今までの懸案事項が解決に向かって進み始めたような兆候は皆無だ。
中国は、2008年の北京オリンピックを成功させようと必死で、今は牙を隠した外交を続けているが、本心は何一つ変わっていない、中華思想に凝り固まった極めて利己主義な国だ。

中国は、自分達に役立つ政治家と敵対する政治家を峻別し、明らかに対応に差を設けている。
そして、役立つと判断した政治家は徹底的にあらゆる手段で籠絡してくる。
つい、一カ月ほど前は、民主党小沢一郎代表も訪中し、やはり大歓迎を受け、感激ひとしおの表情だった。
やはり見え見えの接待をされると気分が悪かろうはずがなく、分かっている積りでもいつの間にか中国に取り込まれてしまう。

なぜ、日本の政治家達はかくも簡単に中国の思う壺に陥るのだろうか。
僕は、政治家としての能力よりも、政治家として生きてきた生き様、プロセスの影響ではないかと思っている。
中国の政治は、まさに血で血を洗う権力闘争の繰り返しであり、敗北は政治家としてだけではなく、実際に肉体的に抹殺されるリスクを伴っている。
勢い、時流を見る目や、敵味方を見分ける能力がなければ生きていけない。
一方、民主国家の日本やアメリカでは、政権を取る為には全国規模の選挙で勝たねばならずない。
その選挙運動の大変さはあっても、別段負けたからといって命まで危うくなる事はあり得ない。

お互いに、ニコヤカにキャッチボールに興じる福田康夫温家宝と比較した時、利用できる間は骨までしゃぶりつくし、価値がなくなればポイと捨て去るような、あるいは、政敵を抹殺する為にならあらゆる手段を講じるのに躊躇しないような、政治家としての厳しさや冷酷さは及びもつかないと思えてならない。
果たして日本の親中国派の政治家は、中国側政治家としてはでは当たり前の狡猾さ、非情さを見極めた上で、日本の国益を守る覚悟で折衝しているのか、はなはだ疑問だ。

善人だったらはるか以前に粛清されているはずなので、中国で生き延びてきた権力者達には絶対に善人はいないはずだ。
中国との外交の交渉相手は、そんな権謀術数、百戦錬磨で、裏切りや背信行為当り前の連中なのに、日本の場合、大半が二世のボンボン政治家集団。
加えて日本には、日本やアメリカを否定すればするほど進歩的インテリだとの勘違い風潮がある。

「勝負はとっくに見えているのでは?」と不安になっているのは僕だけだろうか・・・・・