昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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年賀状と郵政民営化

今年もまた、たくさん年賀状が来た。
昨年中に出してなかった人達には、慌てて返事を書く事になった。

ところで今年になって、年賀状が正月三が日中配達されている事に、改めて気がついた。
確か従来は、二日か三日のどちらかは休みだったはずだ。
これは、間違いなく郵政民営化の影響だろう。

僕自身は、郵政民営化については大して期待していたわけではなかった。
郵政民営化は、小泉純一郎が「苔の一念の」ように力説、総理大臣の時に郵政選挙に打って出て、半ば強引に成立させた曰くつきの政策だった。
自民党が先の衆議院選挙で大躍進を遂げた原因にもなったが、今に残る内部紛争をも引き起こした。

そんな郵政民営化だが、連日の年賀状配達や、安値郵パックの開始やらを見ると、明らかに公務員時代とは違っているように思われる。
僕は、今まで小泉純一郎なる政治家については、単に威勢が良いだけで、改革とは言葉だけ、中身は皆無、と全く評価していなかったが、どうやら間違っていたようだ。
矢張り、競争が現実になると、組織も人間も必死に生き残りを考えるものだ。
・富が公平に分配される。
・皆が幸せになる。
いずれも理想的な話だが、実際問題としては競争のない社会には発展もない。
これは、社会主義国家や共産主義国家の行き詰まりを見れば明らかだ。
格差是正も叫ばれてはいるが、他人よりも少しでも良くなろうとする人間の闘争本能が世の中を動かしてきた事をまた、絶対的な事実だ。

今までは、客を客とも思わないような横柄な態度が多かった郵便局員が、正月にも頑張っている姿を見ると、「人間とは、誠に厄介なる動物だ」と考えてしまう。