昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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タクシーが全面禁煙に

今週から新年の仕事始めとなった。

昨年末から9日間連休の人が多く、月曜日は新年挨拶の為に都内は大渋滞だった。
当方も、タクシーで移動する事が多かったが、乗車する時必ず運転手から、「この車は禁煙車です。よろしいでしょうか」と声をかけられた。

今週からタクシーが全面禁煙になったらしい。
なぜ、いちいち声をかけるのかと聞いたら、「自己防衛の為」との声が返ってきた。
当然ヘビースモーカーの評判は悪い。
中には、どうしても煙草を吸いたいと駄々をこねる輩も登場するだろう。
その時は、そこまでの料金を清算したうえで、タクシーから降りてもらうので、その為には、事前に顧客に通告するよう指導されているとの事。

当方は、一切煙草を嗜まないので何ら苦痛はないが、顧客だけではなく、実は運転手の中には禁煙になって大変困っている人も多いらしい。
ある運転手は、毎日三箱も煙草を吸っていたらしく、今週から仕事のストレスが倍増していると嘆いていた。
またある運転手は、夫婦揃ってヘビースモーカーだったのが、奥さんが肺がんになった事をきっかけに、キッパリと禁煙したらしい。
ただ、放射線治療にも拘らず、医者からは「奥さんは長くて後五年の寿命」と宣告されたと、シンミリと打ち明けられた。

タクシーの運転手は、様々な顧客と相対するのでなかなか話し上手の人が多い。
そう言えば、「この国で一番知識が多い人は、何故に車を運転したり、人の髪を切っているのだろうか」と、運転手や床屋の物知りぶりはツトに知られている。

禁煙の話題から、人生の無常を感じる事となり、結構勉強になった数十分の乗車だった。