昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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中国では共稼ぎが当たり前

中国人女性三人と会食する機会があった。
一人は20代後半独身、後の二人は30台中盤、一人は結婚し子供が一人、もう一人は離婚して子供が一人。と三者三様。
全員頭が良く日本語がベラベラなので、外国語が苦手な僕にとっては大変ありがたかった。

そこで「中国ではなぜ共稼ぎが当たり前なのか?」の話題で盛り上がった。
日本でも最近でこそ、結婚後も仕事を続ける女性が増えているが、「寿退社」なる言葉があるほど、やはり結婚したら会社を辞め家庭を守る女性が多いのも事実だ。
中国人の彼女達は、日本女性が結婚して会社を辞めるのが全く理解できないらしい。
「日本女性は、なぜ辞めるのか」と詰問された。

つらつら考えてみたが、最近の日本企業は男女の区別なく、社員を一般職と総合職に分けているが、女性社員は一般職が圧倒的に多い。
そして、結婚しても仕事を続ける総合職に比べ、多くの一般職の女性は結婚すると退社していく。
某石油大手の会社は、今でも「結婚したら会社を辞めるべき」との不文律がある(らしい)。
会社にとって、このような一般職の女性は、所詮は結婚するまでの勤務なので、大事な仕事は任されない。
一昔前までは、「お茶くみ、コピー」が典型的な女性の業務だったし、女性は早朝仕事仲間全員にお茶を配るのも大事な仕事の一つだった。
さすがに男女平等が声高に叫ばれ、女性だけに特有の業務は消えていったが、花嫁修業との名目で腰かけ仕事が多かったのは紛れもない事実だ。
中国は、「生活が苦しい」との現実的理由もあるが、やはり男女平等が当たり前、女性は外で働くのが当たり前なので、「女性は家庭に入る」のような考えには拒否反応が強い。
ある男は、江戸時代から武士が外で働き、妻は家庭を守るのが日本の風習だったと分析していた。
また比較的共稼ぎスタイルが定着している農家でも、力仕事は男性、育児は女性と分業され、やはり女性が外で働くことは少ない。

中国人女性からは厳しい意見があったが、僕は、結婚した後女性が家庭を守るのは、男性が尊敬しなければならない重要な業務と思っているので、これが女性差別だとの認識はない。
中国では、共稼ぎ夫婦に変わって祖父母が子供の世話をするケースが多いようだが、むしろ、今の中国の一人っ子政策で、親が教育熱心で過剰に期待し、祖父母が甘やかし小皇帝と呼ばれるわがままな子供たちが増えている事の方が、将来に禍根を残す事になるのではないだろうか。

そう、中国人女性に反論したが、「身勝手な日本人男性の論理」と白い目で見られてしまった。