昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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夏場所で琴欧州が初優勝!!

長年のスランプを脱し、大器琴欧州夏場所で初優勝した。
破顔一笑琴欧州の笑顔が良かった。
大関になって以来たびたび怪我に見舞われ、成績も振るわなかっただけに、喜びもひとしおだろう。
また、ブルガリアから父親が観戦したり、先代佐渡ヶ獄親方が手塩にかけて育てた力士だったり、ヨーロッパ出身では初めての優勝だったり、たくさんの逸話も紹介されている。

立合いに変わったり、優勝が近付くにつれ不必要にカタくなったり、まだまだ万全の強さとは言い難い部分もあるが、モンゴル出身の両横綱への対抗馬である事は間違いない。
先場所は負け越していたのだから、突然の「ヘンシン」には驚くが、来場所優勝したら横綱昇進が検討されるらしい。
大相撲の国際化がいよいよ進んでいる。

しかし琴欧州の優勝を伝える今回の報道でも、必ずと言っていい程「日本人力士の優勝を見たい」とのフレーズが付け加えられる。
現実には、全く頼りにならない大関陣や、役力士としては勝ち越しがやっとの稀瀬の里では、日本人横綱の誕生には程遠い。
そもそも、そんなに日本人の活躍が望ましいのなら、大相撲への外国人参入を規制すれば良かった。
今や、モンゴルだけでなくロシア、グルジアエストニア等々、何と59人の外国人力士がいるらしい。
日本では、若者にはサッカーや野球の方が人気がある。
ほとんど裸に近い格好にチョン髷を結い、稽古が厳しく、しかもメタボリック症候群としかみえない肉体が要求される相撲の人気は決して高くないので、逆に見れば、外国人力士がいなければ大相撲の興行が成り立たない程のレベルにまで至っている。
それなのに、いつまでも日本人と外国人を区別して、日本人力士の活躍だけを期待し応援するような姿勢は全く持って時代遅れだ。

今からは、スポーツだけでなくビジネスでも国際的に通用しないものは必ず廃れてしまう。
日本人大リーガーの活躍に対して、アメリカ人は「自国選手の活躍を期待」とは言わない。
「海外と付き合うのは嫌、日本人だけで楽しみたい」との思いは、古来独自の文化を有してきた日本社会では当たり前だった。
しかし、そのような排他的な発想では、新たに発生する問題を何一つ解決できない。

琴欧州の優勝を見ると、日本国内のあらゆる分野でものすごいスピードで進む国際化の波を痛感してしまう。