昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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人気の映画「相棒」を見た感想です!

所詮は娯楽映画のあらすじに対してとやかく言うのも大人げないが、それにしても「相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」と長ったらしいタイトルの映画はひどい。

実はこの映画、結構人気があるらしい。
内容は、
連続殺人事件の現場に謎の文字が残されている。
水谷豊演じる東大出身のエリート警部・杉下右京はそれがチェスの駒の動きだと喝破、犯人とチェス勝負を挑むがその記譜が東京ビッグシティマラソンのルートを表し、次の殺人予告が3万人のランナーである事が判明。
後は、エリート警部と犯人と丁々発止の頭脳合戦に、寺脇康文演じる肉体派で体力自慢の巡査部長が猪突猛進に絡み、事件はジェットコースターのような急展開で……….
とのストーリーになっている。

しかし、どうにも無理筋がある。
そもそも犯人は、なぜこんなややこしい犯罪をしなければならないのだろうか?
どうも犯人は、時の政府の隠ぺい工作で非業の最期を遂げた息子の無念を晴らす為、総理大臣暗殺を企てる事で世間の注目を浴び、裁判で隠ぺい工作の白日の下に暴く事が目的だったらしい。
しかし、たまたま頭脳明晰なエリート警部でチェスの名人杉下右京が犯人の意図を鋭く見破ったからいいようなものの、もしも誰も気がつかなかったら、犯人の壮大な仕掛けはまるで無意味になってしまう。
犯人の目的は、裁判を起こし総理大臣を告発する事に合ったのだから、普通だったら、あっさりマラソンの表彰式に参列している総理大臣を狙った暗殺事件を企てれば、すぐに逮捕され裁判を受ける事が出来る。
しかも、犯人は末期癌に侵され余命幾ばくもないとの設定。
尚の事、ややこしい犯行を企てるより、時間短縮の一発勝負が望ましいはずなのだが。

もう一つ。
犯人役の西田敏行
演技はうまいのだろうが、末期癌の患者にしては太り過ぎ。
この男、釣りバカシリーズの浜チャンのような喜劇では問題ないが、あんなに太ってしまってはシリアスな役は無理の様な気がする。

と、現実にはあり得ない架空の世界を描いた映画とは分かっているが、あまりにも荒唐無稽なストーリに対して、年甲斐もなく義憤に駆られた次第!!