昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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あぁ、ここはインド! 三日目はハイデラバード!!

ハイデラバードはIT産業の中心地。
最近改造されたばかりの空港は駐車場も広く、日本や欧米並み。
インドにしては見事に整備されている。
インド特有の、空港前に人や車が押しかけるような大ラッシュには程遠い。
空港からダウンタウンまでも快適な舗装道路が整備され、ムンバイに比べ涼しい気候も加わり、一瞬「ここはインドか?」と、今インドにいる事を忘れてしまう。

市内のホテルもかなりハイレベル。
道路のあちこちを徘徊する力車や自転車、歩行人の数も少ない。
ここなら、内弁慶でデリケートな日本人でも充分に生活出来る。

と思っていたが......
翌朝、顧客へ向かう途中は、デリーにもムンバイにもあったスラム街が立ち並び、家の周りには家族全員と思われる多くの人たちが所在無さげに座り込んでいる。
この人達は、物質には恵まれていないのだろうが、きっと家庭内暴力とか口喧嘩とかは存在せず、ましてや秋葉原の加藤某のような落ちコボレ意識もなく、家族全員で只々座り込んでいるのが団欒であり、それはそれで充分に幸福なのだろう。
やはりインドでは、持てる者と持たざる者が混在し、渾然一体となった状態で自然に調和し生活している事を改めて感じた。

顧客とのビジネス交渉はハードそのもの。
彼等の発言は明らかなブラフだが、絶対に主張を曲げない。
こちらもどうやっても対応不可なので、絶対に譲らない。
最後は、飛行機の時間が近づいているとの理由で談判決裂、物別れになってしまったが、終わった後は我々日本サイドが沈痛な顔つきに比べ、彼らインドサイドはケロリとしている。
同行した現地社員によると、彼らが強気の主張をするのは、車のクラクションを鳴らし続けるのと同じで、あくまでコミュニケーションの一環との事。
駄目元でも主張した方が得、また激しい口論をした方がその後にお互いを分かり合えるとの認識らしい。
口論、ディベートに慣れていない日本人にはタフな相手だ。

夜遅く、最初に降り立ったデリーまで帰ってきた。
ハードスケジュールの旅ももう一日で終わり。
今回はあまりの忙しさに、食事は機内食が空港のラウンジで済ましてしまい、インド料理を食べる暇がなかった。
お陰で、食べ過ぎによる消化不良や恐怖の食あたりには無縁で過ごせた。