昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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あぁ、ここはインド! 最終日はデリー!!

最終日四日目の朝は6時起床。
日本時間なら午前9時半、最後になってすっかり時差ボケが解消され現地時間に慣れてしまった。

現地法人が入っているビルに立ち寄ったが、裏側は一年前からずっと「工事中」が続いている。
雨が降ると歩けなくなるほどだったので、テナントが金を出し合い一旦道路も舗装したらしいが、大雨で元の木阿弥、相変わらず泥のガタガタ道に戻ってしまったらしい。
工事現場はスラム街と一緒。
カースト制度が隠然と残るインドでは、土をいじるのはもっとも階層の低い人達の仕事で、労働者達は工事が完成するまではレンガで仮の住まいを作り、集団で生活している。
ビルが出来あがる時には、彼等が住んでいた住宅も壊され、そこに使われていたレンガは全て建物に使用されてしまう。
見事なまでに無駄のない建築システムらしい。

一方表通りには、驚くほど豪華絢爛たるショッピングモールが出現していた。
ここはインドにあっては、まるで異空間。
二階に有名ブランドショップが立ち並ぶ。
一階はケンタッキーフライドチキンマクドナルド、スターバック(のような現地コーヒーショップ)等の外食店がズラリ。
そして、沢山のインド人老若男女がビッシリと押しかけて、買い物や外食を楽しんでいる。
コーヒーショップは長蛇の列。
ゲームセンターには、典型的に裕福なインド人親子が屯している。
両親のファッションは、揃いも揃ってことごとくジーパンにポロシャツ。
父親の手には決まってデジカメ。
子供は大方二人、母親は子供に寄り添いゲームマシーンを覗き込んでいる。

これは一年前には絶対になかった景色だ。
インドでも大量消費型の生活が始まっている。
そして、それは一旦進み始めると決して後戻りが出来ない道だ。

資源も食料も乏しくなっている地球上で、六分の一の人口を有する巨大国家インド!
この国はどこまで変貌を遂げるのか?
わずか一年ぶりの訪問だったが、まるで変わってしまったインドと、全く変わらないインドの両方を垣間見る事となり、驚きと共に、一体この国はどうなるのか、空恐ろしくなってしまった四日間だった。