昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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スペインでっせ、その初日。

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同僚二人と、情熱の国スペインに向かった。
決して観光ではなく、ちゃんとした仕事なのだが、それでもスペイン行きとなると心が弾む。

「成田からロンドンまで一っ飛び」と言いたいが、実は半日12時間近くもかかる。
さすがにJALで、ほぼ時間通りに午後4時過ぎにロンドン到着。
所が、ヒースロー空港18時50分発イベリア航空マドリッドまで行く予定が、「1時間半遅れ」の表示に、一年前フィラデルフィア空港での悲劇を思い出し嫌な予感。
案の定、待てど暮らせど無しの礫、出発予定の20時20分を過ぎてもなお表示が変わらない。
イベリア航空のラウンジの客も、次々の出発で一人減り二人減りと少なくなり、ついにはマドリッド行きだけ十人程度になってしまった。
係員に聞いても全く要領を得ない。
この辺は、日本以外のほとんどの国は一緒で、改めて日本人の事務処理能力の高さを感じる。
午後10時過ぎると、我慢強い外国人もイラつき始め、何度も係員に詰め寄るが「連絡待ち」の一点張り。
そして11時近くなって「マドリッド行きはキャンセル」と告げられた。

頭に来るよりも呆れ果てたが、とにもかくにもイギリスへの入国手続き、翌日の便と当日の宿の手配が急務なので、広い広いヒースロー空港を延々と逆もどり、並びに並んでやっと全てが終了したのは日が変わった12時過ぎ。
さすがにイベリア航空も悪いと思ったらしく、シェラトンホテルを手配し、シャトルバスの往復チケットを配り、「12番乗り場でHルートバスに乗れ」と親切に教えてくれた。
12番乗り場はキャンセルを食らった客で長蛇の列。
8月の終わりなのに、ロンドンの夜は気温15度くらいしかなく、無茶苦茶に寒い。
クシャミを連発し「風邪を引いたかな」と不安になるが、30分以上待ってもバスが来ない。
寒空で震えていたら、見知らぬユダヤ人の服装をしたオッサンが「とっくに最終バスが出ているので待つだけ無駄」とアドバイスしてくれた。
慌てて全員がタクシー乗り場に移動。
ここで15分を要してやっとタクシーをゲット、「シェラトンホテル」と行き先を告げると、運転手が「二つあるけど、どっちのシェラトン?」と聞いてくる。
またも大慌てでイベリア航空の係員がくれた無料宿泊券を見るが、下手糞な英語で単にSHERATON HOTELとしか書いてない。
必死に空港の職員に聞きまわり、電話番号からやっとシェラトンヒースローホテルと判明したが、この間10分ほど消費。
やっとの事でホテル到着、ボロのように眠りに着いたのは午前1時半。
一行三人は、途中何度も何度も「一人じゃなくて良かった」と、心の底からお互いの存在に感謝した。

それにしても、とんでもない目にあったスペイン行きの初日だった。

写真)イベリア航空ヒースロー空港ラウンジで、我々と同じく8時間を過ごしたスパニッシュ夫婦の旦那。
    会社の先輩によく似ていたので、疲れ果てて寝てしまった所をこっそりと盗撮。
    旦那は仕立てのいいスーツ、奥様のバッグはルイビトンとシャネルと、バリバリの金持ち風。