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コップの中の嵐、大騒ぎの自民党総裁選

僕は先週海外にいたので、福田首相の辞任劇ライブを見損ねた。
あなたとは違うんです」発言も、その日のうちだったらもっと臨場感ある感想があっただろうが、今やギャグ扱いされているのをビデオで見ても、笑ってしまって腹も立たない。

安倍に続き福田まで任期中途での辞職とは、驚くよりも呆れるしかない。
二世議員のひ弱さが指摘されているが、二人とも要は首相の器ではなかっただけで、そんな情けない議員を二人連続して首相に選ばざるを得ないとは、完全に日本国の政党政治の限界を露呈してしまっている。
さすがに自民党議員も危機感が強いようで、何と七人が次々と名乗りを上げ俄に自民党総裁選が盛り上がりを見せているかのようだ。
しかし元々前回の内閣改造の時点で、福田から麻生への禅譲説があった程だから、最終的に与謝野あたりとの一騎打ちで麻生が選ばれるストーリーに落ち着くと見た。

それにしても、今回の候補者のカリスマ性、威厳のなさは目を覆うばかりだ。
いつも記者会見でヘラヘラしている一番人気麻生の軽薄さ、四つの政党を渡り歩きながらも「直球しか投げない」と言い募る厚化粧の渡り鳥小池百合子、オタク政治家の権化石破の目つきの悪さ、20人の推薦人すら集め切れない石原、山本、棚橋の貫禄のなさ。
経済論客の与謝野だけはしっかりした持論があるようだが、弱々しい声色はいかにも病み上がりを髣髴とさせ、果たして体力は大丈夫かと不安になる。

木曜日、時差ボケで現地時間午前3時に目を覚ましたので、CNN放送のアメリカ共和党大会を見て、ペイリン副大統領候補の演説のうまさに驚いてしまった。
それに比べ自民党総裁選候補は、数だけはそれなりだが立候補者の実績と言い、演説内容と言い、国際的アピール度と言い、誠に持って見劣りすること甚だしい。

小さい時からプレゼンテーション練習を繰り返し、自己主張こそが武器と確信しているアメリカ人と、親の地盤を引き継いだ多くの日本の二世議員を比べる事がオコガマシイのだろうが、アメリカだけでなく全世界の視聴者を相手に堂々たる態度で所信を表明するペイリン女史を見ると、早口英語なので何を言っているのか十分に分からなくても、その迫力に拍手を送りたくなってしまう。

今のところ、自民党総裁はすなわち日本国首相。
新たなアメリカ大統領を始めとする世界の錚々たる政治家を相手に、パフォーマンスも含め一歩も引かない国際的に通用する人じゃないと困るけど、誰がなっても期待薄。

この点では民主党も五十歩百歩で、日本の政治はどうしようもない袋小路に迷い込んでいる。