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自民党総裁候補小池百合子はキ・ラ・イ!

小池百合子が、正式に自民党総裁選挙への立候補を発表した。
後ろ盾中川秀直の思惑はともかくとして、自民党人材不足の象徴的な出来事だ。
彼女は、小泉郵政選挙小林興起への刺客第一号として、自民党でメジャーデビューを果たした。
この時小泉純一郎は、穢れ役を買って出た志願兵がいた事がよほど嬉しかったらしく、選挙カーの上で「小池さんは度胸がある。大したもんだ」と、褒めちぎり手を握っていた。
その後は、小泉バブル人気で自民党が大勝すると彼女への評価も鰻上りとなり、2003年5年前に環境大臣、その後2007年安倍内閣では防衛大臣と晴れて大臣の椅子を射止めた。

政策面の実績では、「クールビズ」を推進した事と、防衛大臣時代に時の守屋次官と権力闘争を繰り返した武勇伝が挙げられる。
確かに大臣自らクールビズの宣伝にこれ努めていたが、官僚が持ってきたアイデアを了解しただけであり、別段小池が発想したものではない。(後に中田横浜市長が「あれは僕のアイデア」と暴露していた)
守屋とは、お互い一歩も引かない敵愾心丸出しの大人気ない態度で争ったが、結局は安倍裁定で一敗地に見え、自ら大臣を辞職している。
守屋が、その後贈収賄で逮捕されるほどの食わせ物だった為、結果として小池の株が上がったが、権力闘争で大臣が部下に負けた情けなさが消えるわけではない。

何より小池は、1993年日本新党を皮切りに、新進党自由党、保守党と渡り歩き、2002年12月自民党に入党した若輩者でしかない。(55歳を優に越している彼女に「若」というのも気が引けるが)。
この間細川護熙に始まり、小沢一郎二階俊博小泉純一郎安倍晋三中川秀直と時の権力者・実力者にすりより重宝がられの繰り返しで、政界渡り鳥と揶揄されるニョショウだ。
誰が何と言おうと、甘え声で自らのオンナの部分を強烈にアピール、政界の鼻の下が長いジジイ達に「愛い奴」と愛でられた結果今日の地位に昇りつけた事には間違いない。

今回の総裁選では、自らを「改革派の旗手」と位置づけ、小泉改革の後継者を自任している。
しかし、今もなお人気のある小泉からの応援がほしいのだろうが、彼女の場合小泉「改革」が絶対に正しい事が前提であり、現実に起きている様々な矛盾への具体的対応策は甚だ覚束ない。
ただ、入党以来わずか6年にも満たない彼女が、自民党総裁選始まって以来初の女性総裁候補になっている事は間違いない。
歴史と伝統のある自由民主党には、他にもっと適任はいないのだろうか?

と、見渡しても「これッ!」というのは見つからない。
結局は、お祭り騒ぎで福田首相の仕出かした不始末を糊塗する道化役者集団の猿芝居を見せ付けられる事になる。
小池百合子がその主要登場人物の一人だが、当分の間あの猫なで声がテレビで度々登場するかと思うと憂鬱になってしまう。