世紀の間抜け、若ノ鵬の財布紛失事件が大変な事態を招いてしまった。
大麻入り財布を紛失、ノコノコと派出所に紛失届に出かけた所、大麻不法所持で敢え無く御用。
最初はこの間抜け男だけの問題かと思いきや、相撲界抜き打ち検査で露鵬、白露山の兄弟が陽性反応。
ここから、ドタバタ劇が始まった。
この兄弟は、何を血迷ったか「大麻なんか見た事も触った事もない」と、完全否定で開き直った。
それではと、精密検査をやったらクロ判定。
誰もが、これで御名御璽を確信したが、本人たちはそれでも更にシラを切り通す。
ところが、事前の相撲協会調査委員会に「実はロス巡業で大麻を吸った」と自供していた事が判明しついに年貢の納め時。
先の若ノ鵬に続き、露鵬、白露山も解雇処分で部屋を追放された。
それでも、露鵬、白露山は「裁判に訴える」と、最後の悪足掻きを見せる
大騒ぎの結果として、彼らを庇った北の湖親方は無理心中に近い理事長辞任。
希代の名横綱は、理事長として長期政権のはずだったが、優柔不断でリーダー失格の烙印を押され、晩節を汚す事になってしまった。
彼ら若ノ鵬、露鵬、白露山は、興業ビザなので三カ月以内に日本から退去する事になる。
が、今更彼ら三人が故国ロシアに戻ったところで碌な職はないだろう。
何としても日本に居座るしか手がない。
しかし、相撲協会からは永久追放処分なので相撲取りには戻れない。
とすれば方法はただ一つ、曙に続きプロレスラーになるしかない。
幸い三人とも天性のヒール役の才能に満ち溢れている。
若ノ鵬は安馬に打っ棄り負けした時に、控室で大悪態をついたのがNHKのカメラでバッチリ映った。
露鵬は、千代大海に負けた後土俵下で睨みつけ、控室や浴場で大立ち回りを演じた。
何より、露鵬、白露山は、ほとんど髷も結えないほど頭髪が後退し、強制引退の日も近かった。
三人とも、大相撲での将来は、極めて暗かった。
勿怪の幸いではないか
多くの相撲取りは、30歳を過ぎるとその地位を守るのに汲々としている。
そこで、あんなに弱い曙でも活躍、60歳を越したジャイアント馬場やルーテーズが世界チャンピオンとして君臨できる、プロレスラーへの転身をお勧めする。
ロシアレスリング出身の暴ん坊にして大麻三人衆、若ノ鵬、露鵬、白露山。
タバコを煙らせながらの颯爽と入場。
それだけで商品価値があると思うのだが。