昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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セクハラ疑惑から身を守る!

いささか、見てくれに自信がない御同輩には、セクハラかどうかは女性がどう感じるかで決まってしまうのは「差別だ」とお思いの御仁が多い。
左様!
同じ事をしても、ハンサムな男の場合は親しみの表現になり、醜男の場合はセクハラになる。
明らかに不公平なのだが、セクハラ防止法は、か弱い(と勝手に思い込んでいる)女性を保護するための法律なので如何ともしがたい。
このような不平等セクハラ疑惑から身を守る為には、自己防衛しか方法はない。
要は、セクハラと疑われる行為を絶対にしない事だ。
会社においては、仕事以外の話は絶対にしない。
仕事が終わった後、飲みに行くなどとんでもない。

そこで、コンプライアンス全盛の最近、我が社で「会社行事としての歓送迎会を一切やめよう」と提案をしたら、何と採用されてしまった。
背景の一つに、最近の派遣社員増加がある。
歓送迎会は社員同士の場合、今から長らく一緒に仕事をする連帯感や、長らくお世話になった感謝の念を表現するもので、全くの善意からごく普通に行われてきた。
しかし見方によっては、歓送迎会なる行事への参加は時間外労働の強制とも考えられる。
派遣社員は、基本的に一時的な穴埋めとして機能するプロ社員なのだから、一々歓迎や送別の宴を喜ぶか否かは人による。
また、例え社員と言えども価値観多様化の現代では、社員同士で酒を飲んだりする事を嫌がる人がいたとしても何ら不思議ではない。
嫌なことを強制されたとなると、揉め事の原因にもなってしまう。
皆が貧乏だった昔は酒を飲む機会も金もなく、タダ酒やタダ飯がありがたい時代もあったが、今や個性の主張が当たり前になっているので、束縛される事を嫌う傾向が強い。
社員旅行などほぼ絶滅状態になってきている。

また、往々にして酒を飲むと余計な発言をしたり、気が大きくなり不埒な行為に及びがちとなる。
酒を飲めば飲むほど、セクハラのリスクが一気に高まってしまう。
そんな時に、わざわざ酒宴を設営するとは、自殺行為に近い。
この提案に、多くの同僚達が当初は「考え過ぎ」との反応だった。
しかし世の中で起きているセクハラ事例を知るにつけ、「最大の防御は、仕事以外で付き合わない」事が分かってきたので、味を素気もないが、「会社としては歓送迎会をやめよう」となった次第。

個人的に飲みに行く事を禁止しているわけではない。
就労時間外の飲み会に、幹事を決めたり、部やグループ単位での行動を自粛しようとするものだ。
「そんな事に気を使わなくて済んだ昔は良かったナァ」との嘆き節も聞こえてくるが、個人だけでなく会社を守る為には、ノスタルジャに浸ってはいられない。