昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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文明の利器、メールの恐ろしさ!

今や、会社の仕事はメールなしではありえない。
当方も、朝出社後の仕事は、パソコンを立ち上げメールチェックから始まる。
未読のメールがたくさんあると、思わず「ウァー!多い」と声を上げたりする反面、妙にうれしくなったりする。
逆に、出張中にほとんどメールがないと、何となく寂しい気持ちになる。
今や、多くのサラリーマンがメール中毒になっているものだ。

しかしその便利なメールも、使い方を間違えるととんでもない事態を招いてしまう。
実は我が社の若いノが、ある仕入れ先の商品を変更しようと顧客に極秘のメールを送った。
それが顧客の手違いで「履歴付き返信メール」として、内緒にしていた仕入れ先にも返信されたものだから大騒ぎとなった。

仕入れ先からは、「裏切られた。お宅の見解を聞きたい」と、朝一番から大クレーム。
当方も、何せ証拠を握られているのでひたすら謝るしかない。
「そのメールは、実は、本当の所、このような意味を述べたものでありまして」と冷や汗をかきながら苦しい言い訳のオンパレードで、弁明にこれ努めた。
それにしても、わざわざ「これは内緒の注文」と断っているものを、よりによって内緒の相手にも送信するとは、我が顧客ながらとんでもないチョンボをするものだ。

それもこれも、宛先をグループ化したり、全員に返信したり、ボタン一つで簡単に送信できる便利さがなせる事だ。
張本人の顧客担当者もそれなりに反省しているようだが、当方が失った信用は戻らない。
しょげ返る若いノに対して、「君が悪いのではなく、あんな秘密を相手側に送った顧客が悪い」と励ますが、なかなか元気にならない。
「メールでこっそり浮気の相談をしていたのを、よりによって嫁さんに写真付きで送られたようなもので、送ったやつが悪いのだ」と、やや下品な例で励ましたら、やっと笑顔が戻った。

昔、我が社でも個人的なメールを宛先「everyone」で全社員に送信したオッチョコチョイがいた。
間違った宛先を削除しようとして、思わず送信ボタンを押したものだから一巻の終わり。
のちに全員に、恥の上塗りのお詫びメールを発信する事になった。

かと言って、電話や直接面談となると、今度は「言った」「言わない」の水掛け論の恐れがある。
便利なものには落とし穴がある。
注意して使わないと恐ろしい事になると、肝に銘じた一日だった。