昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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小泉と麻生、どっちもどっちのバトル

小泉元首相が麻生首相を批判した。
政界は大騒ぎとなっている。

麻生の馬鹿さ加減は今や隠しようがないところまでバレバレで、任期途中での総裁交代すら現実的になっている。
しかし身内のチルドレン達に囲まれ、何となく正論を吐いたかに見える小泉にしたって大したことはない。
小泉が推し進めた「郵政改革」の矛盾が噴き出しているからだ。

その典型が、言わずと知れた「かんぽの宿」落札問題だ。
鳩山総務相が突然に強硬措置でオリックスの落札に待ったをかけた時は、ほとんどの人は一体何が起きているのか分からなかった。
小泉の盟友で、郵政民営化推進の旗振り役だった竹中平蔵は、鳩山の政治介入を厳しく批判、オリックスによる落札の正当性を訴えていた。
しかし、さまざまな事実が明らかになるにつれ、日本郵政オリックス出来レースだった事が白日の下に晒されてきた。
要は、2000億円以上もした物件を100億円チョイで払い下げる、郵政民営化推進派のオリックス宮内への論功行賞そのものだったのだ。
小泉改革」「郵政改革」が聞いて呆れる、利権で凝り固まった連中だ。

マスコミは、久しぶりの小泉の登場で「自民党分裂か?」と騒いでいる。
しかし、小泉は息子に地盤を譲って引退していく政治家でしかない。
こんな輩の周りにまとわりつくチルドレン達を引き連れて自民党を飛び出しても、すぐに行き詰ってしまうのは火を見るよりも明らかだ。
訳が分からないのは、本来なら絶対有利のはずの民主党まで「小泉潤一郎は仕掛けの勘がすごいから要警戒」と、ビビり始めている事だ。
水鳥の羽音に怯える平家のようで、とても政権担当能力があるとは思えない。

それにしても「かんぽの宿」疑惑が持ち上がった時、日本郵政の西川社長は「入札に不正などあり得ない」と大見えを切った。
しかし、今回「全面白紙撤回」を決めた事は、自らの不正を認めたも同然だ。
公的資金を民間に不正流出させたもので、本来司直による解明が必要だ。

郵政民営化の掛け声の裏側で、小泉、竹中、宮内そして西川が何をしてきたのか?
今回の「落札待った」は、何かと問題発言の多かった鳩山総務相と、麻生政権始待って以来の快挙だと思う。