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千葉県知事、森田健作への不安

県知事選は、政治にド素人芸人達の登竜門になってきた感がある。

突破口は、言わずと知れた宮崎県の東国原知事
当初は泡沫候補扱いだったのに、「宮崎県をドゲンカせんといかん」と訴え当選、今や宮崎県だけでなく地方政治のオピニオンリーダーにまで成り上がった。
続いて橋下大阪府知事も、小泉元首相のように抵抗勢力を作りながら大阪府を相手に大立ち回りを演じる事で、府民の心をガッチリとつかみ高い支持率を維持している。
そして、極め付けが千葉県の森田健作新知事。

千葉県知事選で森田健作が圧勝した。
しかし、当選後のはしゃぎ過ぎパフォーマンスや、選挙期間中に無所属と言いながら実は自民党に所属していた事、またドンキからの違法献金疑惑と、既に危うい面が露呈している。
選挙中も当選後も、具体的な政策論は見えない。
ただただ、カラ元気にも似た威勢のいい立ち居振る舞いと作り笑いで、周囲に期待感を持たせているに過ぎない。

この三人の芸人知事に共通している事は、
   1. まずは明るい
   2. 演説(演技)がうまい
   3.発するメッセージが単純
   4.そして既得権益と一線を画している(ように振舞っている)
だが、三人共が選挙で圧勝した所を見ると、まさに現在の日本中で求められているリーダー像が見えてくる。
先が見えない暗い世相の中で、不安感にさいなまされながら何かに僥倖を見ようとする人々は、難しい理屈をこねず、馬鹿でも明るい人物に夢を託したくなるのだろう。
・小難しい事は考えたくない!
・自分で悩むのは辛いから、短絡的で楽観的に明日を考えたい!
・しかし、旧態依然とした政治集団は信用できない!
そんな気持ちが透けて見える。
実は、こんな傾向は決していい事ではない。

アクアライン通行料金を800円に値下げする」
アクアラインでマラソン大会」
「笑顔、笑顔、笑顔が大事」
こんな政策で県政がうまくいくのなら、県知事なんて誰でもできる。
威勢よく「成田空港から東京までリニアモーターカー」とブチ上げ、「財源は?」と問われると「誰にも出来ない事をやるのが自分の仕事」と、40年以上前の青春ドラマそのものの受け答え。
しかし青春ドラマにはハッピーエンドの筋書きがあるが、政治の世界にはシナリオはない。
東国原や橋下は確かに既得権益には無関係な立場から県知事に立候補したが、自民党支部長だった森田健作は政治家として既得権益のど真ん中にいた。

借金だらけでお先真っ暗と言われる千葉県の、知事に当選しただけで大喜びの森田健作
千葉県民は、芸人としても政治家としても誠に中途半端だった森田健作に県政立て直しを託した事になる。
ダイジョーブかな???