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自民党下野、民主党政権誕生の是非

選挙近し!
与党も野党も、前のめりで浮ついてきた。
そんな中で、麻生政権はどうにも締まらない末期を迎えたものだ。
株価一万円突破を経済政策の成果と訴えているが、盟友だった鳩山邦夫の反乱が思いのほかのダメージで、支持率がまたまた20%を下回ってしまった。

最早解散に打って出るチャンスも失くし、このまま任期切れのなれの果て選挙が懸念されている。

返す返すも、小沢一郎の秘書逮捕直後が勝負時だった。
ボンボン麻生太郎にとって、敵失で回ってきたチャンスを利用する事を潔しとしなったのかもしれない。
当時は西松疑惑の二階大臣への波及も噂されていたので、返り血を浴びる事を躊躇したのかもしれない。
しかし小沢一郎民主党代表に留まった時でさえ、「彼は辞任する絶好のタイミングを計っている」と観測されていた。
そして予想通りに、小沢辞任、鳩山由紀夫が新代表になった途端、民主党が息を吹き返してしまった。
更に地方選や知事選の連続敗北と鳩山邦夫の辞任劇が続き、麻生首相の求心力はすっかり落ち目の三度傘。
またまた自民党からも麻生降ろしの動きが出るなど、すっかりレームダックの四面楚歌状態になっている。

このままでは政権交代間違いないと目されている民主党については、わが愛読紙産経新聞が連日のように必死のネガティブキャンペーンを張っている。
連載された「民主党研究」で内部がバラバラ、「危うい友愛外交」では民主党外交政策への不安感、そして小沢一郎の「政治と金」問題での説明責任と、舌鋒鋭く民主党政策の矛盾を突く。
今や、産経新聞自民党の機関紙のような機能を果たしている。
しかしそれでもなお、自民党への逆風は止まらない。

僕自身は、産経新聞の影響で民主党の政策には少なからず不安を持ったし、考え方は自民党の保守的な部分に近い。
特に「外国人への参政権」を積極的に進めようとする、現民主党首脳陣の治世能力は大問題とも思っている。
それでも尚、自民党がこのまま政権を維持するよりも、一度は政権交代による政治浄化が必要だと確信している。
どんなに素晴らしい政党でも、長期にわたり権力の中枢にい続けると必ず腐敗する。
これは一般企業でも全く一緒。
不世出の創業者とか中興の祖とか褒めちぎられた経営者でも、長期経営になると必ず利権に群がる取り巻き連中が現れ、裸の王様に祭り上げられ晩節を汚す。
客観的な判断力を消失しているのに、権力者の地位にしがみつく経営者を多数見てきただけに、少々の不安があろうとも責任者が交替するのは悪い事ではないと思っている。

政治の世界でも淀んだ檻をシャッフルする事で、長年の汚物を取り除くだけでも政権交代の意味がある。
この際、自民党は一旦野に下る方がよい。