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「目標はワールドカップ四強」???

普通に考えれば岡田監督の発言は、選手を鼓舞する為の「大言壮語」だろう。

ヨーロッパ選手権で見る世界の一流選手のサッカーと、ワールドカップアジア地区予選の日本のプレイは、残念ながら雲泥の差がある。
ボールのキープ力、信じられないシュート、プレイ全般のスピード感。
いずれをとっても、「日本が世界に挑むのはかなり厳しいな」と思わざるを得ない。
オーストラリアに逆転負け、アジア地区予選で二位になった事で日本中がガッカリしたり憤っているように見えるが、実はそんなに悲観する必要はない。

ひどいのはセルジオ越後で、「アジアトップで予選通過できなければ監督更迭」などと喚いていた。
しかし日本にとって唯一最大の目標はワールドカップ予選通過であり、これはキチンと達成した。
だからこそ「目標は四強」などの大口が叩けるのだ。
予選通過が決まった後の二試合は、選手の見極めや調整が重要なのであり、「アジアの一番は日本か、オーストラリアか?」等は、勝手にマスコミが騒ぎたてているだけで、実はどうでもいい事。
その証拠に、両チームともベストな布陣で試合したわけではない。

それにしても昨日の試合を見るにつけ、「ワールドカップベスト4」の目標はとても無理だと感じてしまった。
そもそも四強になる為には、優勝争いができるほどの実力が必要だ。
冷静に判断すれば、アジアでも敵わない相手がいるような日本が達成できる目標ではない。

しかし、組織のリーダーとしてチャレンジングな目標を掲げる事はよくある。
一般的にはとんでもなく実現不可能でも、組織構成員を意識改革し、求心力を高める方法として目標を高く掲げる事は、一般の企業でもよくおこなわれる。
だから、日本代表が目標はワールドカップベスト4と発言すると、誰もが「無理だろうなァ」とは思いつつも、ムキになって否定するような野暮はしないものだ。

ただ、ワールドカップまではあと一年もない。
わずかな期間で日本代表が飛躍的に成長するとは思いにくい。
仮に日本が成長したとしても、世界の強豪国は更にそれを上回る実力を身につけるだろう。
だからワールドカップの現実的な目標は、「未だ勝ち星のない海外での一勝」だろうし、最大目標は「本選トーナメント出場」だろう。

冷静になればなるほど、日本はよくぞワールドカップ出場を決めたものだと思う。
身の程知らずの夢を見る権利を手に入れた。
あと一年間、あれやこれやと楽しめる。
それで充分!