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東国原英夫の大いなる勘違い

一時期日本で一番人気のあった政治家、東国原英夫の化けの皮が剥がれてきた。
昨日も自民党古賀誠と会談、総裁候補を取引条件に国政への転進計画が進行中だが、残念ながら一般大衆の支持を得られない。
増長した東国原にとっては「大いなる計算違い」だろうが、これほど露骨な仕官活動をみると流石に厭味が際立つし、愛嬌があるかに見えた顔つきにすら、醜悪な欲の塊が透けている。

必死に取り繕う為に持ち出した理屈が、「地方分権」だの「地方主権」だののお呪いだが、自民党衆議院議員になるのが「地方分権の為、宮崎県の為だ」等の詭弁が通用するはずもない。
語れば語るほどに、「東国原は単に国会議員になりたいだけだ」って事がバレてしまった。

東国原のように、一時的にせよ人気のある政治家は過去にも沢山いた。
しかし残念ながら、人気が長続きする事はない。
何故なら、基本的に政治の要諦は、「国民から税金を取り立てながら、様々な規制をかける事で自由を奪う」からだ。
誤解を恐れずに言い切れば、本質的に政治家は国民から嫌われる事を進んでやらない限り国家の運営が出来ないものなのだ。
内外を問わず一時的に国民の喝采を浴びた政治家の常套手段は、仮想敵を作り上げ、「悪いのはヤツ等だ」と、眼晦ましで国民の怒りの矛先を政敵に向ける事だ。
ドイツのヒットラーなんかその典型だし、最近ではタイのタクシンやペルーのアルベルト・フジモリベネズエラチャペス等、枚挙の暇がない。
前回の衆議院選挙では、小泉純一郎が「優勢民営化に反対するのは既存特権に巣食う改革反対派だ」と、見事なまでに単純化した論理で自民党を大勝に導いた。
今回は、民主党が「政権交代既得権益の柵のない政治」を標榜し、どうやら自民党を圧倒する勢いのようだ。
しかし、自民党がそうだったように、民主党も長続きするものではない。
国民が満足する政治など元々あり得ないし、「やれマニフェストだ」「やれ公約だ」と言ったところで、期待感が大きいほど絵空事で終わってしまう。

東国原も、県知事として宮崎県特産品を売りさばき、「宮崎をモット良くしたいが、霞ヶ関の官僚達が邪魔をする」と訴えている限り人気は高く維持できるが、衆議院議員になったらそうは問屋が卸さない。
結局は、単なる自民党議員の一人として自民党の広告塔の役目がいいところで、精々テレビ出演で出来もしない理想的な政策を喚き、正義の味方を気取るしかなくなってしまう。

東国原を見ていると、実は宮崎県が好きなのではなく、単にテレビに出たいだけの男のような気がする。
昔のお笑い芸人の性で、テレビで面白い事を言ってウケていたい。
政治家東国原も、まさしく「そのまんま」の芸人根性で、他人様にウケて褒められるのが嬉しくて仕方がない。
結局は、いつも花の東京の晴れ舞台で踊っていたいだけの男ではないだろうか。
そんな、隠し切れない目立ちたがり屋の本性が、地味な県知事を捨てて「衆議院議員になりたい症候群」として現れている。
そんな気がしてならない。